第2977目 パーソナル・インパクト 「印象」を演出する、最強のプレゼン術 マーティン・ニューマン (著), 小西あおい (著)
パーソナル・インパクト 「印象」を演出する、最強のプレゼン術
- 作者: マーティン・ニューマン,小西あおい
- 出版社/メーカー: ソル・メディア
- 発売日: 2014/02/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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プレゼンには「3つのV」が重要
1971年に、アルバート・メラビアン博士が「非言語コミュニケーション」という著書で発表した興味深いデータがあります。
彼はアルメニア系アメリカ人で、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)の心理学名誉教授ですが、そのデータでは、人が伝えることの55%は見え目、表情、しぐさ、視線などの「視覚情報」で、38%が声の質、スピード、抑揚、大きさなどの「聴覚情報」。そして、残りのたった7%が「言語情報」、つまり言葉・話の内容だと言っています。
この研究は、人が相手の感情や態度を察知するときに、何を材料にしているかを考察したものです。極端な話、音声が聞こえない状態でも、相手が伝えたいことのうち半分ぐらいは、理解することが可能ということです。
ただしこの数字には賛否があり、そのまま鵜呑みにするわけにはいきません。
しかし、私の25年にわたるプレゼンテーション・コーチングの経験からいっても、周囲に与える「印象」を構成するのも「ビジュアル」「声」「言葉」の3つの要素であり、それが人に伝える割合は、「ビジュアル」が約半分。残りの3分の2は「声」、そして3分の1が「言葉」だと実感してます。
この3つのV、「ビジュアル」「声」「言葉」は、プレゼンテーションにおいて、非常に大切な構成要素です。
特に、全体の大半を占める「ビジュアル」と「声」は、その人の印象をコントロールするにあたって、重要なファクターなのです。
また言葉=話す内容では、「シンプルに」そして「パーソナルに」話すことが重要です。
私は時間の限られたクラインとトレーニングを進める場合、2つのことをまず行います。それは「立ち方」、そして「呼吸」です。
この2つは比較的簡単にマスターできますが、どんな人でも?印象?を飛躍的に向上させることができるポイントだからです。