第2957目 カリスマは誰でもなれる オリビア・フォックス・カバン (著), 矢羽野 薫 (翻訳)


カリスマは誰でもなれる (ノンフィクション単行本)

カリスマは誰でもなれる (ノンフィクション単行本)

  • TPOを意識する


非言語コミュニケーションや相手を安心させようとする言言動は、ある状況では役に立っても、同じ振る舞いが別の状況ではふさわしくないかもしれない。たとえば、内気な同僚や部下を安心させて心を開いてほしいときは、コミュニケーションに非言語(うなずく)と言語(「なるほど」)の励ましを挟むといいだろう。


あるいは、相手が不安そうに見えて、安心させる必要があると思うときは、コミュニケーションに投影する誠意を増やす。5章で学んだ誠意のエクササイズや、温かい言葉で励ますなどのテクニックを利用して、ボディランゲージを相手に合わせるといい。


一方、自分が自信にあふれる同僚や尊敬されている上司だと思われたいときは、安心を与えるような振る舞いは抑えて平衡状態を保つ。ボディランゲージを相手と同僚させるようり、自分のリズムを守って、自信を感じさせる自制した体勢を維持する。


ここまでの章で、カリスマにふさわしい内面の基盤を築き、カリスマを発揮するテクニックを学んだ。続いて、難しい状況でこれらのツールを活用する方法を学ぼう。カリスマが最も重要となる場面でカリスマを持続できるようになる。