第2858冊目 人生を思い通りに変える51の質問 谷原 誠 (著)
- 作者: 谷原誠
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2010/03/26
- メディア: 単行本
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- 今、本当に自分がしなければならないことは?
ササエさん症候群というのをご存じですか? テレビ「サザエさん」は、日曜日の夜に放映される番組ですが、その番組を見ると、翌日からまた通学・通勤をしなければならないという現実に直面して憂鬱になるという症状のことです。
ゆったりとした休日が終わり、月曜日の朝になると、朝早く起き、急いで身支度を整え、満員電車に缶詰になり、会社につけば処理しなければならないことが山ほどある、という現実があります。憂鬱になるのも無理はありません。
日々、やならければならないことだらけで、自分が整理ができないくらいです。だからこそ「To do list」などが流行するのでしょう。しかし、やらなければならないことは、本当にそんな山積みで、それほど緊急なことなのでしょうか?
私が周りを見ていると、「あれもしなくちゃ。これもしなくちゃ」と騒いだり、処理する順番を一生懸命考えている時間が長く、なかなか取りかかろうとしない人が多いように思います。人間は、一度に一つのことしかできないのですから、今すぐ取りかかればよいのに、と思うことしばしばです。
私自身、おそらく忙しい毎日を送っていると思います。弁護士業務を行い、事務所のマネージメントを行い、本を執筆し、テレビや雑誌などの取材に応じ、会社を経営し、と、周りの人から「よくそんなに色んなことができるね」と言われることがあります。
ただ、私は自分は一度に一つのことしかできないことを知っていますし、目の前の仕事を片づければ、やらなければならないことが一つ終わることを知っています。ただそれだけです。むしろ、「あれもしなくちゃ。これもしなくちゃ」と騒いでいる余裕がありません。ただ単に、今、自分がしなけければならないことに集中し、一つ一つ片づけているだけなのです。
いくら大忙しで仕事を片付けても、仕事を片付けた途端、また新たにやらなければならない仕事が出てきます。あなたができなければ、他の人に回っていくだけです。あなたがいなくても、他の人に回っていくでしょう。
私ももちろん、やらなければならないことをやるな、と言っているわけではありません。「やならければならない」という脅迫観念に振り回されないようにしていただきたいだけなのです。
たった一度しかない人生です。自分をもっと大切にしましょう。
「今、本当に自分がしなければならないことは?」
今、自分がしなければならないことに集中し、それ以外の時間を、もっと有意義に、自分のために使いましょう。
そうすれば、もっともっと素晴らしい人生になると思いませんか?