第2837冊目 その話し方では軽すぎます! 矢野 香
- 作者: 矢野香
- 出版社/メーカー: すばる舎
- 発売日: 2012/09/01
- メディア: Kindle版
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- 足を組むときは、足の裏を見せない配慮を
また、男女共通して言えるのは、会議中の足グセです。下ろした足をどのように床に着地させていますか。
よく見かけるのは、足首をクロスしてかかとが床についていない方です。クロスした足を手前に引いたり、逆に、相手側に伸ばして投げ出したりしています。手前に引くと子供っぽい頼りない印象に、投げ出すといい加減な印象に見えますので、すぐにやめることをお勧めします。
両方のかかとを床につけて、地に足をつけた状態でいるのが一番望ましい状態なのです。とはいえ、足を組まないと落ち着かないという方もいらっしゃることでしょう。そういう場合は、組んだ足の裏が相手に見えない配慮をさなってください。
足を90度に組んで、足の裏が反対の膝のあたりまで上がっていたり、靴の裏の擦り切れたさまや、ごみが付着したさまが、相手から丸見えだったりする方もいます。足を組む場合は、足の甲の部分に力を入れて、足の裏は自分側を向くようにしておきましょう。
え、そんなのキツイって。そうです。かなりキツイ体勢です。人に隙を見せないということは、自分が楽な体勢であるはずがないのです。人前に出ていて、ご自身が楽だなと感じたら、相手に軽い印象を与えていると自覚してください。
隙の原因は、足元以外にもう一つポイントがあります。それは、ご自身のプライベートな姿です。携帯ストラップにお子さん・お孫さんの写真がついていませんか。パソコンの画面に可愛いペットが映っていませんか。
故意に見せているのであればかまいません。しかし、自分だけが見て癒されるつもりのものは、相手からもよく見えています。
携帯で仕事の打ち合わせをしているあなたの耳元でユラユラ揺れている子供の写真。その写真がユラユラ揺れるたびに、信頼度も少しずつ落ちていっているかもしれません。
せっかく意図した自分を表現しようと努力なさっている皆さまです。総仕上げとして、足元、プライベートな面にちょっっとした隙がないか、見直してください。見苦しい姿は相手に見せないようにしましょう。