第2560冊目 入社1年目の教科書 岩瀬 大輔 (著)


入社1年目の教科書

入社1年目の教科書

  • 仕事は盗んで、真似るもの


多くの企業の教育制度、研修制度は、現在、非常に充実しています。


その恩恵に与っていると、仕事は教えてもらうものだという受け身の姿勢が身についてしまうのはやむを得ないことかもしれません。でも、勘違いしないでください。仕事について教室や研修で教えられることは、限られているのです。


新入社員のころ、僕は常に先輩の横にくっつくようにしていました。お客さまへの質問の仕方、メモの取り方など、すべてを真似しようと考えたからです。

上司や先輩に頼んで、普段見られない場所に連れていってもらうことは、得難い経験になるとお話しまいした。僕が強調したいのは、そこで見聞きしたことを真似て、自分の中に取り組むことです。仕事は真似ること、盗むことでしか身につかないと言っても、決して言い過ぎではないと思います。


もちろん、人それぞれのスタイルがありますから、すべてのことを真似する必要はありません。自分が良いと思ったこと、自分に合ったスタイルを見つけたら、積極的に真似していけばいいのです。