第2552冊目 できる人の仕事のしかた リチャード・テンプラー (著)
- 作者: リチャード・テンプラー
- 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
- 発売日: 2012/12/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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- 自分の情報を明かしすぎない
社内の昇進の候補に立候補しようとしている。
違う会社の仕事の求人に応募しようとしている。
昇給を要求しようと思っている。
こうした自分の手の内を人にペラペラしゃべっていはいけない。理由の一つは、自慢していると思われるかもしれないから。そしてもう一つの理由は、ゴシップの種にされるからだ。
たった一人にしか話さなくても、一人に話せば絶対に漏れる。あなたから話を聞いた人は仲の良い友達に話し、その友達はまた仲のよい友達に話す。そして話がどんどん広まり、あなたは上司に呼び出され、なぜ来週の月曜に辞めるのかと尋問されるのである。
あなたは、社内食堂のスーザンに「会社を辞めようかな」と言っただけなのに、どうしてこうなったのだろうと、狐につままれたような顔でポカンとすることになる。
自分のことを他人に話すときは、次のことを覚悟しなければならない。
伝言ゲームで間違った話が広まる。
うわさ、ゴシップの種になり、誰かがあなたを陥れるために利用するかもしれない。
ライバルに余計なアドバンテージを与えてしまう。
経営陣に今の時点では知らなくていい情報を与えてしまう。
自分のことは黙っていれば、だいたいにおいてまず間違いない。あなたが何をするつもりにしてお、あなただけが知っていればいいことだ。嘘はいけないが、用心は大切だ。関係ない話で適当にごまかしたり、訳の分からないことを言ったりするのならかまわない。
もし誰かに、「あの仕事に応募するのか」とはっきり尋ねられたら、「いい仕事にはいつでも応募しようと思っていると」などと一般論でごまかせばいい。嘘をついてはいけないので、「ノー」と答えることはできないが、これなら「イエス」とも「ノー」とも言っていない。応募しないと言っておいて応募したら、周囲から嘘つきだと思われしまう。