第2523冊目 「権力」を握る人の法則 ジェフリー・フェファー (著), 村井 章子 (翻訳)
- 作者: リチャード・テンプラー
- 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
- 発売日: 2012/12/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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- 自分の存在感を際立たせる
あわただしく働いていると忘れてしまいがちだが、オフィスであなたの存在感を際立たせるというのは大切なことだ。自分の手柄をきちんと周りに気づかせることではじめて、あなたは一目置かれるようになり、ひいては昇進のチャンスにもつながるのだから。
もし、あなたがたくさんの雑務をこなしていたとしても、周りの人も同じように雑務をこなしているなら、それ以上がんばったとしても、人目にとまることはない。
しかし、ここで職場全体の能率を上げる方法をレポートにまとめて上司に提出したら、とたんに一目置かれる存在になれる。
上司に言われたからではなく、自主的にレポートを提出する――。これは、自分の存在に気づいてもらうすばらしい方法だ。自分の頭で考え、臨機応変に率先して行動することができる人物だという証拠になる。
ただし、あまり頻繁に行うのはかえって逆効果だ。ここで失敗しないためには、次のルールを守る必要がある。
- レポートを提出する回数を制限し、本当に役に立つレポートだけを提出する。
- 作成者である自分の名前をきちんと、目立つように書いておく。
- 直属の上司だけでなく、その上の上司にも見てもらえるようにする。
- 独自のレポートでなくても、役立つ新聞記事を切り抜いて提出するだけでもいい。
もちろん、気づいてもらえる存在になる一番の方法は、自分の仕事を誰よりもうまくやることだ。そして、仕事をうまくやる一番の方法は、仕事にすべてを捧げること、これしかない。
社内政治、ゴシップ、駆け引き、無駄な時間つぶし、人付き合いなど、仕事の本質とは関係のないあれこれ……、これらはすべて仕事ではない。
本当に仕事にだけ集中していれば、他の同僚たちをリードすることができる。