第2490冊目 人の印象は3メートルと30秒で決まる―自己演出で作るパーソナルブランド 江木 園貴 (著)


  • 出来る人に見られる話し方→意見に対する反応を早くする


話し方のコツを身につけることで、今のあなたより、出来る人に見せることができます。


自分の実力以上に演出していくことで、「あの人はなかなかの人物だ」という周囲の評価を得られ、実力も実際に追いついてきますから、気負わず「出来る人に見える」話し方を実行してください。


コツのひとつは「レスポンスが早い人は、仕事ができる」ように見えるとうことです。


「仕事が早い」ことではありません。もちろん、仕事自体を敏速に仕上げることができれば、ベストですが、いくら早くても内容が正確でなければ意味はありません。ただし、どんなに丁寧に仕上げようとも、期日を過ぎたり、相手を待たせてしまえば、丁寧さは伝わらず、逆に謝罪することになります。


このような事態を回避し、かつ「できる」ように見せるためには、とにかくすぐに反応することです。明らかにできないとわかっていて「すぐにお答えします」という必要はありませんが、メールや資料をいただいたときには、「受け取りました。後ほどお返事します」とか、「ご提案の件、了承しました。検討のうえ、○日までに回答いたします」というひと言を伝えるのです。メールや郵便でのやり取りで対面ではない場合は、必ず確認してすぐに電話を入れることです。


ビジネス上のやりとりで、3、4日経ってその回答をするのでは信用に関わります。先に、「確認しました」と伝えるだけで、誠意が伝わり、たとえ後日、納期などの延長を申し入れる場合にも快く応じてもらえることでしょう。


スピードが命ともいえるビジネスでは、相手をやきもきさせることは厳禁です。必ず相手が気づく前に自分から確認や補足を怠らないようにしましょう。


また、欧米では「自分の意見を言わない人は、自分の意見を持っていないことと同じだと見なされるように、何か意見を求められたときに、反応が遅いとマイナスの評価となってしまいます。わからないことでも、「今の状態ではご説明するのに不十分ですので、一日お時間をいただけますか」とか、「わたしはこう思います。しかし違う面も考えられるので、検討して○日までに回答いたいます」といった、素早い能動的な発言を心がけてください。