第2326冊目 カリスマは誰でもなれる オリビア・フォックス・カバン (著), 矢羽野 薫 (翻訳)


カリスマは誰でもなれる (ノンフィクション単行本)

カリスマは誰でもなれる (ノンフィクション単行本)

  • きっかけをつくる


誠実さを伝え、会話を正しい方向に進める簡単な方法は、相手が身につけているものを最初に褒めることだ。優しさのカリスマや集中力のカリスマを発揮したいときはとくに、会話のきかっけとして効果がある。権威のカリスマの場合も、パワーを控えめにする必要があるときは、バランスを取るいい方法となるだろう。


続けて、相手が自由に答えられる質問をする。たとえば、「その指輪にはどんなストーリーがあるのですか?」。ストーリーという言葉は感情に強く訴え、話したいと思わせる。しかも自分が選んで身につけているアイテムだから、たいていの人は前向きな感情を抱いているだろう。


「どこの出身ですか?」という質問も、会話のきかっけに向いている。どんな答えでも話が広がりやすい。自分とは縁のない土地なら、「ニューヨークで(あるいはニューデリーで)育つのはどんな感じですか?」と訊けばいい。出身地が小さな町ほど、興味を示すと喜ばれるdさろう。


話を途切れさえないコツは、「ここまでどうやって来たのですか?」「今夜のイベントとの関係は?」など、自由に答えられる質問をすることだ。それに対し、「はい」「いいえ」で答えられる質問は、答えたら出発点に戻って、新しい質問をするという繰り返しになる。