第2236目 FBI捜査官が教える「第一印象」の心理学 ジョー・ナヴァロ (著), トニ・シアラ・ポインター (著), 西田 美緒子 (翻訳)   


FBI捜査官が教える「第一印象」の心理学

FBI捜査官が教える「第一印象」の心理学

  • 服装は多くは語る


私たちは毎日、自分やほかの人が着る衣類を選ぶ。そして周囲の人は、私たちがどう見えるかに基づいて、私たちのことを評価する。そして必ずしもよい悪いを判断しているのではなく(そういう人もいるが)、どんな人間なのかを伝えるメッセージを読み取っているのだ。周囲の人たちは観察した結果から、私たちの地位や経済状態、教育、信頼性、教養、生い立ち、古くからの習慣にどの程度こだわっているか、あるいはこだわっていないかなどの結論を導き出す。


このように、イメージとうのは主にノンバーバルであり、毎日欠かさず話しかけてくるものだ。


あなたの服装は、あなたの価値観と暮らしの状態について、いつも周囲の人たちに話しかけている――恋愛中か、使える予算が少ないか、社会の慣習に気を配っているか、称賛されるものをよく知っているか。


私がロンドンでよく止まるホテルでは、客室清掃係まで含めたスタッフ全員がアルマーニのスーツを身につけている(ホテルはこれを誇らしげに宣伝している)。制服は階層を示すことが多いが、スタッフ全員の服装に変わりがないこのホテルでは、全員が同じイメージを共有している。優雅さと誇りを伝えるこのメッセージは、従業員と宿泊客の気持ちを同じように高揚させる。このホテルでは誰がしゃれた装いをしているのを見ると、私はいつも気分がよくなる。