第2158冊目 20代実績ゼロから知っておきたい仕事のルール 成田 直人 (著)
- 作者: 成田直人
- 出版社/メーカー: 中経出版
- 発売日: 2011/11/29
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- クリック: 6回
- この商品を含むブログ (1件) を見る
- 「大丈夫!」と思えるまで徹底的に練習を重ねる
2008年に、「セミナー講師ナンバーワン決定戦」という大会に出て初代グランプリを獲得しました。
この大会は予選、セミファイナル、ファイナルと全3回のプレゼンテーションの場で講師力を競う大会です。受講生が審査員となります。
毎回異様な雰囲気の中開催されるこのセミナーがいつも楽しみでした。当日は誰もが緊張するものだと思うのですが、私はそれほど緊張しませんでした。(ただし、ファイナルはさすがに少し緊張しました)。
それよりも楽しみの方が強かったのです。なぜなら、圧倒的な練習を事務所で一人こなしていたからです。取り組んだ練習は二つです。
?発セミナーまでノート(ホワイトボードに見立てる)片手に通しで20回練習(2時間×20回)
?自分の声をiPodに入れて移動中に聞き、違和感がある箇所を修正
この練習を通して、効果的な時間配分と伝えたいことに一貫性があるか、伝わりやすいのかを検証していきました。
練習をすればするほど確信することがあります。それは、「確かな自信がつく」ということです。これは間違いありません。
実際、大会当日も「大丈夫! あれだけ練習したんだから!」と緊張することなく臨むことができました。
なぜ本番で緊張するのかというと、それは自信がないから、つまり練習不足です。これは、靴屋・パソコン専門店での経験に起因しています。
両社では、私は平日に必ずロールプレーイングを実施しました。なぜなら、お客さまを接客するまでが大事だと教え込まれたからです。出たとこ勝負で売れるほど、世の中甘くありません。
毎日、商品知識を高める勉強をし、さらに接客ロールプレーイングをして対人力を高める、このような練習をして、初めてお客さまの前に立つことができるのです。
そして、接客の成功体験を一つひとつ積み重ねて、自信を形成していきます。
仕事も講演も、私は同じだとつくづく感じます。
あなたがその場(本番)に立ったときに「もう大丈夫!」と思えるかどうかです。思えないとしたら、それは練習不足であると捉えることです。すべては事前準備です。
もちろん中には本番に強い人もいますが、多くの人は、私のようにぶっつけ本番には強くないのではないでしょうか。
「どうしよう……ちゃんと話せるかな……」と後ろ向きな気持ちを抱いた瞬間に、結果はうまくいきません。徹底的に練習し、その不安を消しましょう。