第2151冊目 20代実績ゼロから知っておきたい仕事のルール 成田 直人 (著)


20代実績ゼロから知っておきたい仕事のルール

20代実績ゼロから知っておきたい仕事のルール

  • 言われたことをやった人が10年後成功する


あるとき、小社クライアント先の3名の新卒社員(自動車ディーラー営業部)を見る機会がありました。


まだ社会人に成り立てのころだっため、この3人は「え〜、課題多いっすよ」「無理無理〜」と研修の課題を投げ出すことがありました。まるで、大学のゼミのような雰囲気だったのです。中には腕を組んでイスに浅く座る受講生もいました。


そして研修態度のみならず、研修自体をズル休みして釣りに行く人まで出てきました(翌日私はクライアント先に訪問し、彼を本気で叱りました)。


このようにさまざまありましたが、私は彼らが絶対トップになれる資質を持った営業部員だと思っていたので、信じて諦めずに接していました。


そのかいがあってか、研修を実施して半年たったころから、彼らは研修の課題を100%達成できるようになりました。


そんなあるとき、私は彼らに「素晴らしい! やりきってきたね!」といったことがありました。


そこで3人が言ったことがが印象的でした」


「まずは言われたことをやりきることから、始めようと思ったので」


つまり、「俺流」や根性でやりきろうという考えを手放した、とうことです。結果を作り出すために、人から学んだことは素直に取り組む柔軟性を身につけたのです。


そんな彼らには驚きの結果が待っていました。


彼は、研修してちょうど1年後に、クライアント先の営業部の中で個人販売台数月間1・2・3位を3人で独占したのです。


彼らの仕事ぶりを見て、逆に私が言われたことを情熱を持ってやりきることの大切さを学んだのです。


物事にはやり方があります。そのやり方はビジネスの先輩たちが経験や先輩から学んできた効果的な方法論です。


「つべこべ言わずに黙ってやる」


私は、この言葉が20代はとても大切ではないかと思っています。


人は素直に吸収する心を持った瞬間から一気に伸びます。腕を組んでいた彼も、ズル休みして釣りに行った彼も、言われたことを素直にすることで劇的に伸びました。


これが20代の仕事の取り組み方だと私は思います。