第2143冊目 スタンフォードの自分を変える教室 ケリー・マクゴニガル (著), 神崎 朗子 (翻訳)


スタンフォードの自分を変える教室

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  • 目標に関係のある強化法をやってみる


あなたも意志力トレーニング法を試してみたい場合は、次の意志力トレーニングメニューからひとつを選び、自己コントロールが筋肉に似ていることを実感しましょう。

  • 「やならい」と強化する 汚い言葉を使わない(あるいは口癖を言わないようにする)、座っているときに脚を組まない、日常生活で食事をしたり、ドアを開けたりするときに利き手を使わない、など。
  • 「やる力」を強化する 何かを毎日継続して行うようにする(すでにやっていること以外で)。これは、サボる言い訳をせずにひとつのことを続ける習慣をつけるための練習です。母親に電話をする、5分間の瞑想を行なう、捨てるもの、またはリサイクルに出すものを毎日ひとつ見つけるなど。
  • 自己監視を強化する ふだんはとくに注意を払っていないようなことについて、きちんと記録をつけてみる。何にお金を使ったか、何を食べたか、インターネットやテレビをどのくらい見ていたか、などでもいいでしょう。特別なテクノロジーなど必要ありません――紙とエンピツで充分です。


以上のうち、どの意志力トレーニングのエクササイズを行なうにしても、あなたが取り組みたい意志力のチャレンジに関連のあるものを選ぶとよいでしょう。


たとえば、お金を貯めることが目標ならば出費の記録をつけるとか。もっと運動をするのが目標ならば朝のシャワーのまえに腹筋か腕立て伏せを10回行うとか。


とはいえ、この実験は必ずしも自分の「最大の目標」と合致したものではなくてもかまいません。たとえつまらないことやかんたんなことでも、意志力のエクササイズとして毎日続ければ、自己コントロールが筋肉に似ているのがよくわかり、あらゆる意志力の問題に対処するための力がついてくるのを実感できるでしょう。