第2101冊目 FBI式 人の心を操る技術 ジャニーン・ドライヴァー (著), 高橋結花 (翻訳)


FBI式 人の心を操る技術 (メディアファクトリー新書)

FBI式 人の心を操る技術 (メディアファクトリー新書)

  • 大切なのは「自身」をアピールすること


私のセミナーの参加者はほぞ全員が、それぞれ決まった仕草の癖をもっている。人間なら誰でもそうだろう。しかし、どうしてもその癖を変えたくないという頑固な人も、なかにはいる。自分のやり方をつらぬくほうが楽で、人目を気にしないで済むからだ。「そんな握手はできない。自分らしくない」と彼は言う。


その意見を曲げる必要はない。そんなふうにみずからの性癖を認めることは、自分自身および人間そのものを深く理解することにつながるからだ。まずは認めて、その癖をコントロールすればいい。


実際は頭で決めつける以上に、自分の仕草を意志の力でコントロールすることはできる。自転車の乗り方でダンスを自然に覚えたように、どんな癖も改善できる余地がおおいにあるのだ。そうすれば、周囲があなたに対して抱く印象もアップするはずだ。


たとえば恐怖。人は誰でも恐怖を感じるが、仕事の場で、あるいは恋愛の場で、恐怖をあからさまにすることはプラスに働くだろうか? 「何一つ包み隠さずおおっぴらにしたい」「恐がりなのは私の癖だから、ありのままでいい」……少なくとも大人の世界ではそのとおりに振る舞う人は好まれない。恐怖心は伝染するし、怖い思いをいたい人物などどこにもいないからです。


恐怖に飲み込まれそうになったても、自分の本音以上の自信を醸し出す訓練をすることが、何よりあなたに利益をもたらす。周囲の人間からもって「この人なら大丈夫」と思ってもらいたいなら、あなたのほうからその自信を与えなければならない。 


この本を読んでいるあなたの目的は、最終的にはより大きい自信を得ることだろう。だったら、「自信を感じさせる仕草」とはどういうものかを、寄り明確にイメージして実践するほど、体や頭もその気になり、みずからのなかに自信が育つのを確信できるようになる。心がまだ自信にあふれていなくても、それは確実だ。


プレゼンテーションがあるならその前日と当日の朝、自信にあふれてその場に望む自分の姿をしっかりイメージしてみよう。顧客ともを合わせていなくても、堂々とている自分の姿を。本物の自信を身につけるまで、ふりをすちえることが大切なのだ。