第2102冊目 FBI式 人の心を操る技術 ジャニーン・ドライヴァー (著), 高橋結花 (翻訳)


FBI式 人の心を操る技術 (メディアファクトリー新書)

FBI式 人の心を操る技術 (メディアファクトリー新書)

  • 手のひらを下に向けてパワーを示す


手のひらを下に向けたジェスチャーは、交渉の場面や、相手を制したい場面などで役立つ。最初に使えるのは握手のとき、主導権を握るのは自分だとはっkり伝えたいなら、相手の手を少しひねって、手のひらを下に受け、必ず相手の上に置く。これで優勢・劣勢が決まってしまう。


逆に権力欲の強い相手にこのジェスチャーをやられたら、空いている片手をさらに上へもってきて、手で包み込むような形を作ろう。同等の立場だと知らせることによって相手の気勢をそぐことができる。


手のひらを下に向けた握手で自分が上だと伝えられるのと同様に、手のひらを下に向けたジェスチャーは、他者を黙らせるのに役立つ。主導権を握っているのも、意見を通すのも自分だと示すポーズである。


当然ながらマイナスの側面もあるジェスチャーなので、乱用すべきではない。しかし子どもに説教したいたときや、嘘をついている人間を問い詰めたいときには、便利きわまりない。「こっちを見て、私の言うことをよく聞きなさい。さもないと痛い目に遭うから」と無言で伝えられる。