第2045冊目 (文庫)ビジネスで差がつくマナーの心得 三枝理枝子 (著)


(文庫)ビジネスで差がつくマナーの心得 (サンマーク文庫)

(文庫)ビジネスで差がつくマナーの心得 (サンマーク文庫)

  • なぜ、おでこを出すと信頼されるのか?


あなたが仕事を任せたくなる人は、あるいは「この人なら」と紹介したくなる人はどんな人でしょうか。


「仕事のスキル・テクニックがあって誠実な人」といった声が返ってきそうですが、私だったら、まずは身だしなみが整っていることを優先します。


なぜなら、身だしなみが整っている人は仕事ぶりも素晴らしいと思うからです。


清潔感がなく、外見がだらしなく見える人は、内面もだらしなく、生き方も仕事ぶりもだらしない人と言えるのではないでしょうか。


され、あなたは自分の身だしなみに自信がありますか?


私は自信を持って「はい」と答えられます。自信過剰と思われそうですが、職業柄、常に人から見られることを意識しているので、身だしなみには気をつけているからです。


もちろんプライベートでは気を抜いていて、「知っている人に会ったらどうしよう」とひやひやしながらスーパーや本屋さんに立ち寄っているときもあれば、ちょっと奇抜なおしゃれを楽しむこともあります。


ですが、オフィシャルな場では老若男女すべての人に感じがいいと思ってもらえるように、身だしなみには気をつかっています。


日ごろ、身だしなみの重要性を説いている本人が実践できていなければ、言葉にはまったく説得力がありません。何事もけじめをつけることが大切ですから。


日本を代表する大手金融機関からも、新入社員教育や管理職の研修・講演で、身だしなみについて厳しく指導してほしいと依頼されることがあります。


もちろんこういった依頼は金融機関に限ったことではありません。こちらとしては時間が限られていますから、もっと心の部分の話がしたいと思うのですが、最近の傾向としてはどの企業からも身だしなみの話を求められます。


今、それほど身だしなみが乱れているのです。


研修をしていて気になるの髪型です。とくに目につくのが前髪。つまり、前髪が目や眉毛にかかっていると、おでこが髪で覆われ、相手に暗い印象を与えてしまいます。お辞儀をして下を向くと顔にかかりますから、その都度、手でかき上げざるをえず、仕事の効率も悪くなります。また、髪を触れるので不衛生でもあります。


手相ではなく、顔相学というものをご存じでしょうか。


それによると、おでこが出ていると幸せを呼び込めるそうです。自分が幸せになるためにも、おでこをすっきり出して表情を明るくし、清潔感を醸し出したほうがよいということです。