第2044冊目 図解 超高速勉強法―「速さ」は「努力」にまさる! 椋木 修三 (著)


図解 超高速勉強法―「速さ」は「努力」にまさる!

図解 超高速勉強法―「速さ」は「努力」にまさる!

  • 「あとは機械的にやるだけ」にする。


kすえいさんに紹介した勉強法は、次の三つからなります。


?問題集一冊のみ
?機械的にやる
?テキストは必要なところだけ目を通す


最もシンプルで最大に効果を上げるということで、「最小公倍数的勉強法」と言ってよいと思います。


?問題集一冊のみ


その資格は、Kさんには未知のものでした。基礎知識がないので、テキストを読んでも、問題集を見ても、チンプンカンプンです。テキストを読みながら、じっくり問題集を解いていくオーソドックスな方法では間に合いません。


最小で最大の効果を出すには、徹底的に問題集をやることです。2章で述べた並行勉強法をやることです。


?機械的にやる


「感情を使うな」ということです。できてもできなくても、自分で決めた約束ごとを淡々とこなすことが「機械的」という意味です。


私は手書きの原稿を書く時、まず、原稿用紙に今日書く枚数分の番号をふります。「今日は三十枚」と思ったら、三十枚分の番号をふってから書き始めるのです。これが「自分で決めた約束ごと」です。約束ごとを決めたら、体調や原稿のできのよし悪しにいっさい関係なく、淡々とこなします。で、書き終わったら、たとえ時間的なゆとりがあってもピタリとやめるのです。


時間で決める場合もあります。「午前三時まで書こう」と決めたら、たくさん書けようが書けまいが、時間通りにピタリとやめるのです。


機械的にやるとは、そういうことです。歯を食いしばってはいけません。根性を入れ、がんばれば、その日は何とか持ちこたえられますが、あとが続かなくなります。大切なことは、長く続けられる状態を維持することです。


私のような怠け者には、勉強や仕事は苦痛なのです。その苦痛を少しでも軽くするためにも、「機械的」が大切です。


勉強の場合の「機械的」のポイントになるのが、やはり目次です。


目次を読むと、テキストが全部で何章あり、内容はどんなで、章や項目は平均何ページかなどがパッとつかめます。「何時間でやれるか」という計算がピピッとでき、「一日、一時間、一回当たり、何ページやればよいか」が明快に見えてきます。あとは、機械的に進めていけばいいのです。