第2123冊目 誰からも「気がきく」と言われる45の習慣 能町光香 (著)


誰からも「気がきく」と言われる45の習慣

誰からも「気がきく」と言われる45の習慣

  • 1日5回「ありがとう」


涙で別れた上司の話をしましたが、彼は1日に何度も何度も「Thank You」と口に出していました。それこそ、口ぐせであるかのように感謝の言葉を口にします。


私がの場合、上司の一番近くで仕事をしていたので、1日何十回と聞いていたかわかりません。それでも、「Thank You」と言ってくれるとつい嬉しくなってしまいます。


これが「ごめんなさい」「すみません」だと、慇懃無礼という話になってしまうかもしれませんが、感謝の言葉は何度聞いてもあきません。


ではあなたは、1日にどれくらい「ありがとう」と言っているでしょうか?


たとえば、何かをしてもらったり、手伝ってもらったりというとき。「やってもらって当たり前」とまでは思っていなくても、感謝の言葉があるかないかであなたに対するイメージはずいぶん違ってきてしまいます。


相手にしてもらったことを、「大したことではない」と心のどこかで思っていると、感謝の言葉をついつい忘れていませんか。


そして、「ありがとう」と言わないでいると、その使い方をだんだん忘れていってしまうのです。


特に付き合いの長い間柄になると「今さら言うのも何となく恥ずかしい……」そんな気持ちもしてきてしまうかもしれません。


でも、ダメです。何かしてもらったとき、手伝ってもらったとき、頼みごとを聞いてもらったとき、きちんと「あなたの好意に感謝しています」という意思表示をしないといけません。


本当は心で感謝していても、それを口に出してもらえないと相手は不安になりますし、いい気はしません。


もし、「ありがとうって、あまり言っていないなぁ……」という場合には、1日5回でいいので、声に出してお礼を言ってみましょう。家や職場、コンビニやスーパー、誰にでもOKです。相手に感謝しながら「ありがとう」と言ってみる。


口癖になるまで、とにかくやってみてください。


ちなみにその上司は、「ありがとう」と言うときにはだいたいウインクもつけてくれました。


私とその上司の間に「何かあるんじゃないか!?」とうわさが流れるほど、親密に見えたようです。


あるとき、男性のスタッフから「僕もウインクされたんですけど……これって大丈夫なんですか!?」とマジメに相談されたり、女性のスタッフにも「能町さんいいなぁ」と言われたりするほど……。


何にしても、それほど好意があふれる「ありがとう」を言ってみたいものですね。