第2073冊目 改訂版 小室淑恵の即効プレゼン術: [図解+実例]でわかる実戦テクニック42 小室 淑恵 (著)
改訂版 小室淑恵の即効プレゼン術: [図解+実例]でわかる実戦テクニック42
- 作者: 小室淑恵
- 出版社/メーカー: 学研パブリッシング
- 発売日: 2014/09/16
- メディア: 単行本
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- 時間内で話し終える練習をする
予期せぬ変更に対処できる時間感覚を養う
プレゼン内容にもよりますが、スライド1枚につき5分以内で説明を行う計算で予定を組んでおきましょう。
しかし、実際に練習をすると、予期した時間どおりにいかないことに気づくはずです。
また、本番当日に予定が変わることも多いものです。時間配分をいつでも変更できるように準備しておきましょう。
もし、ひとつのプレゼンを徹底的に練習できるようであれば、10分・20分・30分の制限時間で、それぞれどのように内容を変えるままでシミュレーションしてみるといいでしょう。
練習でムダを減らしていこう
時間内で話し終えるための調整法は2つあります。
1つ目は、重要度の低い内容から削っていく方法です。内容が相手の課題に対応しているかどうかを基準に、優先順位の低いものを削ります。
もう1つは、盛り込む内容を維持したまま、本番までに話し慣れる方法です。練習を積むと、最初の頃と比べて、同じ時間で約3倍のボリュームを盛り込んで説明できます。
慣れていない人は、緊張のあまり同じ内容を違う言葉で何度も繰り返してしまいます。練習を重ねると、その無駄をたいぶ圧縮できます。
とはいえ、本番当日には、緊張のあまり話が空回りして、ともすれば時間オーバーしてしまいます。最初からゆったりとした時間配分で計画しておくことをお勧めします。
少し早めのペースで話すのは問題ない
緊張や焦りのために、早口になってしまう人がいます。早口になっていると感じたら、口を閉じてひと呼吸置き、気持ちが落ち着くのを待ちましょう。
「まくし立てるばかりでなんだかつまらないな」と思っていた聴き手も、間ができたところで、自然と顔を上げてくれます。
ただし、現代人は気が短く、早口の情報を聞き取ることにも慣れています。そのため、逆にゆっくりすぎる、もったいぶった話し方を嫌うことがあります。
焦っている印象を与えなければ、少し早めのペースで話しても問題ありません。
スピーディに説明を進めながらも要所要所で間を取り、聴き手の頭を整理させましょう。こうすれば、落ち着いた、スマートなプレゼンをすることができるでしょう。
さりげなく時間を見る練習を
本番では、自分で時間を確認しながらプレゼンを進めるしかありません。当日は驚くほど早く時間が過ぎていきます。気づいたら終了時刻になっていた……ということを避けるためにも、時間をさえりげなく見るスキルを高めておいてください。
発表者に対して、壁掛け時計が死角となっている会場もたくさんあります。また、パソコン画面上の時計は時間がズレていることがありますし、携帯電話の時計表示は非常に見づらいものがあります。
そこで、自分の腕時計をはずして、パソコンの隣に文字盤が見えるように置いておくと万全です。
おすすめはアナログ時計です。どのくらいの時間が過ぎたのか、視覚的に把握できます。
なお、腕に巻いたままの時計をチラチラ見るのは厳禁です。発表者が時間を気にしていると、聴く側に焦りを与えます。
「持ち分の時間が終わるのかな、終わりたがっているのかな」と感じると、聴き手は、話の内容に集中できなくなってしまいます。さりげなく時間が確認できるよう、練習しておきましょう。