第1936冊目 カリスマは誰でもなれる (ノンフィクション単行本) [単行本] オリビア・フォックス・カバン (著), 矢羽野 薫 (翻訳)


カリスマは誰でもなれる (ノンフィクション単行本)

カリスマは誰でもなれる (ノンフィクション単行本)


パワーを伝える


カリスマ的スピーカーは、自宅のリビングを歩いているかのように悠然と歩く。これは「壇上を支配する」テクニックとして知られ、3つのポイントがある。


まず、立つときは足を大きく開き、両足でバランスを取る。自分が自信を感じだけでなく、聴衆から見ても、片足に重心をかけて立つより自信があって安定しているように見える。仁王立ちするゴリラになったつもりで!


次に、演壇や書見台を使わず練習する。台の後ろでしゃべっていると、不安で前に出られず、安全なとこに隠れていたいのだろうという印象を与える。プレゼンテーションにも動きが出ない。書見台の後ろで立ったまま動かず、単調な声で原稿を読み上げるなんて、あまりに退屈なプレゼンテーションだ。壇上を気楽そうい歩きまわるほうが、はるかに大きな自信とカリスマがあるように見える。


最後に、自信を伝えるのにふさわしい声の大きさを見つける。これは当日のマイクや音響によるところが大きいので難しい。確実な方法の1つは、会場の後方に座る人に頼んで、声のボリュームを変える必要があれば手で合図をしてもらうことだ。