第1378冊目 プレゼン以前の発表の技術 [単行本] 尾方 僚 (著)
- 作者: 尾方 僚
- 出版社/メーカー: すばる舎
- 発売日: 2011/10/18
- メディア: 単行本
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絶対に失敗しないノンバーバル・コミュニケーションの「型」
短い発表の場合、バーバルよりもノンバーバルのほうが気になるもの。ですから、ノンバーバルの型もしっかり覚えましょう。
次に示したのが、その「型」です。
?からだが開いた状態をキープ
?自分のクセを知り、クセをやめる
?話す内容に合わせて声のトーンを変える
?目線は正面を向き、聞き手と顔が並行になるようにする
発表中は、「?からだが開いた状態をキープ」しましょう。
からだが開いた状態とは、一度大きく息を吸いながら、両肩を首の横あたりまで上げ、息をいっぺんに「フッ」と吸いながらストンと両肩を落とした状態です。
これが一番ムダな力が入っていないリラックスした状態で、聞き手にとってきれいに見える姿勢です。座っている間は、この姿勢を覚えてキープします。
もし立っているなら、同じように、からだを開いた状態で、足を肩幅ぐらいに開きましょう。
からだが開いた状態を保つと、顔が正面を向いているので自分の声が遠くまで届き、聞き手にゆったりとした落ち着きのある印象を与えます。発表中は、この姿勢を保ち、ゆっくり落ち着いて話しましょう。
緊張すると肩に力が入ったり、顔がこわばったりしてしまいますが、話し手が緊張していると聞き手も緊張するものです。
発表の間は、話し手も聞き手も互いがリラックスした状態を保ちましょう。
「?自分のクセを知り、クセをやめる」ことも大切です。
たとえば、話の途中で腕を組んだり、指でペンをクルクル回したりすると、聞き手は話の内容よりも、そちらの動作に気を取られてしまいます。
また、「?話す内容に合わせて声のトーンを変える」と、聞き手は話題が変わることに、気づきやすくなります。
たとえば、自分の仕事上のミスや深刻な内容についての発表報告をする場合は、少し暗めのトーンで話し、対策など前向きな内容について話すときは明るめのトーンで話します。
また、トーンを変えて話すと、聞き手は退屈しません。最初から最後まで同じ声のトーンで話されると、聞き手は飽きてしまいます。
④の目線も大切で、少し下向き加減だったら、一度上を向き、聞き手とアイコンタクトを交わしてから話し始めましょう。目線は正面を向き、聞き手と顔が並行になるように話します。
ただ、手元に資料がある場合、どうしても読みながら説明することのほうが多くなるので、目線は下にいってしまうかもしれません。
でも、できるだけ顔を下げないように、背筋を伸ばして、できれば資料を少し手元から前に話して置くと、顔が上がって声が通りやすくなります。