第1305冊目 テる技術 (ソフトバンク文庫) [文庫] デイビッド・コープランド (著), ロン・ルイス (著), David Copeland (著), Ron Louis (著), 大沢 章子 (翻訳)


モテる技術 (ソフトバンク文庫)

モテる技術 (ソフトバンク文庫)


デートの締めくくり、そして下心をちらすかせること


さて、プレ・デートを締めくくるときがきた。ここで彼女にモーションをかけるべきか、それとも次のデートに持ち越すのか、それをどう判断すればいいのだろう?


彼女を口説き落とすという目的からすれば、可能だったらここで素早くキスしてしまうのが得策だ。そうすれば、彼女はキスを許したのが妥当だったと思うための理由を探し始めることになる。キスしなければ、彼女があなたのことを友だちの範疇に押しやってしまうのは、ずっと簡単だ。ただし、プレ・デートの最後にキスすることの欠点は、彼女に心の準備ができていなかった場合、あなたのこれまでの努力が水の泡になってしまいかねないことだ。


また、この場合は頭を使うことも必要が。もしも彼女が喫茶店に残ると言ったなら、キスすることは難しくなる。しかし、彼女の車まで送っていくことにすれば、比較的人けのない駐車場は、最初のキスを促す格好の場となるだろう。最初のキス(そしてその先も)への進め方については第一〇章で説明しよう。


たとえキスを拒絶されても、今はまだ彼女に心の準備ができていないというだけのことで、やがては受け入れる日が来るということを意味している。ケンは、ミンディとのプレ・デートの終わりに、彼女の車の脇で彼女にキスしようとした。せっかち過ぎることもわかっていたし、彼女の反応も不安だったので、先にこう宣言した。


「ああ、君にキスした。この気持ちは抑えられそうもないよ」


「お願い、やめて」


とミンディは微笑みながら言った。


「まだ会ったばかりよ。でも、ねえまた電話して。いい?」


「わかった。もう少しつき合おうってことだね」


ケンは笑った。


「いいよ。君を思う気持ちは、ずっと変わらないから」


ミンディは笑って自分の車に乗り込み、ケンは歩いてその場を去った。これは成功例だ。ケンの望みは達成できなかったけれど。ミンディは、ケンに必要なのはあと少しの努力で、そうすれば彼女を手に入れることができることをあきらかにした。ケンは、努力させられることに不満を感じなかったので、いずれ彼女を自分のモノにできるという、自信に満ちた幸福な気分でその場をあとにしたのである。


もしもあなたが、次回の勝負デートについてはっきり計画を立てているなら、プレ・デートの最後に次回のデートの約束をし、計画を決めてしまうのが一番望ましい。ただ素直にこう言えばいいのだ。


「今日は楽しかったよ。また会ってくれるかな?」


約束の時間などについては、彼女と一緒にいる間に決めてしまうのが得策だ。電話の盗聴が横行し、人々はシステム手帳がなければ計画も立てられなくなった今の時代、二人が揃っているそのときに次のデートの予定を立てておく方がずっといい。また、あなたが彼女に目の前にいて、あなたと楽しく過ごした余韻がまだ残っているうちに、次のデートに誘うことにも効果がある。時間を置けば、彼女があなたのことをつまらない男だと見なす理由を思いつく可能性がそれだけ高くなるからだ。計画は大まかなものにしておこう。心の中に、勝負デートの戦略ができあがっている場合は別だが。デートの約束を取りつけ、細かい打ち合わせをしたいので、都合のいい日を教えてくれと頼もう。そして、あなたの次なる仕事は、勝負デートの戦略を練ることである。


デートのあとの「行動」チェックリスト

  • 覚えておいた恋に関する質問をした
  • 用意していたロマンチックな会話を試した
  • 彼女の手に触れた
  • 彼女の目を少し長めに見つめた
  • デートは短く切り上げた(七五分以内)
  • さりげなく、強引な感じがしないように彼女の身体に触れた
  • 迷わず、迅速に決断した
  • 少なくとも一度は彼女ににっこりさせたが、あるいは大笑いさせた
  • 目標を決めて努力した
  • 彼女に気があることを知らせた
  • 約束の場所に彼女より早めについて、何かに熱中しているところに彼女がやってくるようにした
  • 恋愛に関する彼女の好みについて情報を集めた
  • 三回は彼女をほめた
  • 少なくとも四〇秒は、自分でも楽しんだ
  • 先に述べたような方法で、彼女のボディラインをチェックした
  • 誘惑的な言葉(誘惑する、魅力、恋におちる、恋愛等々)を七回は使った
  • 彼女に気があることを態度で示した
  • 少なくとも一回はささやいた
  • 何が彼女をロマンチックな気分にさせるか聞き出して、メモを取った