第1288冊目 人生を変えるマナー [単行本(ソフトカバー)] 三厨 万妃江 (著)
- 作者: 三厨万妃江
- 出版社/メーカー: あさ出版
- 発売日: 2013/03/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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なぜ第一印象が大切なのか
よく言われることですが、第一印象のよし悪しが、その後のビジネスを左右すると言っても過言ではありません。
しかし、その重要性について、きちんと理解できている人は多くありません。
第一印象とは、文字どおり初対面の人に抱く印象です。
たとえば異業種交流会に行ったとき、よほど小規模のものでない限りは、全員と話すことは難しいので、必然的にその中の何人かと話すことになります。
このとき、誰と話すかを決める判断軸になっているのが、第一印象です。
第一印象で好かれると、相手(お客様)があなたの話を聞いてくださる可能性は高くなります。
しかし、あまりよい印象ではない場合は、相手(お客様)はあなたの話を積極的に聞いてはくれません。
さらに、あなたは「会社の代表」として来ているわけですから、第一印象で嫌われるとなると、あなたの会社の印象もあまりよくないものとなってしまいます。あなたの会社がどんなによい商品・サービスを提供でき、お客様のお役に立てるとしても、相手に届けるチャンスはめぐってこないでしょう。
人は、好きな人の話は聞きたい、嫌いな人の話は聞きたくない生き物だからです。
第一印象の重要性は、心理学の研究でも証明されています。
心理学の定説では「人間には、最初に与えられた情報を強く印象に残してしまう傾向があり、その後の情報にも影響を与えてしまうため、なかなか最初の情報を覆すことができない」とされています。
つまり、相手に「嫌だなあ」となどと、最初にマイナスのイメージを抱かれてしまうと、その後、相手に何を言っても「やっぱり好きじゃないや」とか「今さら都合のよいことを言っても」としか思ってもらえないということ。
「初頭効果」と呼ばれるこの定説は、1970円代のギフォード&ハミルトンらの実験以来、多くの研究で立証されています。
もちろん、第一印象がすべてではありません。
相手と会う回数や時間を重ねることで、
「第一印象はぶっきらぼうな人だと思ってけれど、本当は物事を正直に言うだけなのだ」
と、よい面にきづくこともあります。
挽回するチャンスはゼロではないということです。
ただし、それには大変な時間とエネルギーがかかります。そして、運も必要です。
やはり、第一印象が好印象のほうが、その後のビジネスの展開がスムーズになるのです。