第1240冊目 40歳からのモテる技術 [単行本(ソフトカバー)] 青木一郎 (著)
- 作者: 青木一郎
- 出版社/メーカー: CCCメディアハウス
- 発売日: 2010/10/01
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 10人 クリック: 160回
- この商品を含むブログ (14件) を見る
女性を会話ののもえり込ませる三つの小技
「最も話しにくい相手はどんな人ですか?」と聞かれたら、私は迷わず「無表情な人」と答えます。
何を話しても反応がなく、鉄仮面のような無表情でいられたら、話づらいですよね。こちらの話がちゃんと伝わっているかわからないからです。
ある心理学者の実験結果によると、会話中にまったく相手からの反応がない場合、話し手は不安を感じ、二〇秒前後しか話が続かないそうです。
聞き手は、必ず反応すべきです。「あなたの話をちゃんと聞いていますよ」というシグナルを、話し手に送り続けけるべきなのです。
そのシグナルが、次の三つ。
- うなずき
- 相槌
- 相手の話を反復する
話が盛り上がる人、会話上手の人は必ずこの三つで反応しています。
例えば、明石家さんまさん。
さんまさんは、「しゃばり倒す」ほど一方的に話をしているイメージがあります。しかし、彼が司会を務めるトーク番組をよーく見てみると、「あなたの話聞いているよ」というシグナルをしっかりと相手に送っているのです。
例えば、「ハイ、ハイ」とか「あっ、なるほど」と言いながら大きくうなずいたり、引きつけを起こしたような笑いをしながら相槌を打ったり、「えっ、こういうこと?」と話を反復したり。テレビの向こうの視聴者にもわかりやすく、やや大袈裟に反応していますが、誰の話にも、「うなずき」「相槌」「反復」をして、相手の話を上手に引き出しているのです。さんまさんって実はすごい聞き上手なのです。
もし、仮に、さんまさんが無言で無表情でじっとしたらどうでしょうか。きっと、話しにくいでしょう。例えば若手芸人は、無表情のさんまさんを相手に話をした、「俺のギャグつまらないんだろうか」とか、「もう二度と番組呼ばれないかも」と疑心暗鬼になって、話をしても気が気じゃないでしょう。
「うなずき」「相槌」「反復」。会話を盛り上げる、というより正しくは、女性に楽しく話をさせるこの「三つの小技」を、ぜひ覚えておいてください。
逆のケースが、「会話のデモ行為」と私が呼んでいるものです。次に挙げるような人とは、「もう話をするのがイヤだな」って思いませんか?
話を終えていないのに、自分の話を割り込ませる人
「それは違うだろ」「こうするべきだろ」とすぐに人の話を否定する人
相手の気持ちや会話の流れより、何が正しいかに固執する人
この三つを合わせ技で繰り出してくる人がいたら、私なら「もう話したくないっス」と、不退転の決意を固めるでしょう。いわゆる、「話の腰を折る人」「聞く耳を持たない人」です。こういう人は、相手の話に反応するとき、「でもねぇー」とか「でもさ!」と「でも」を連発するのです。だから、デモ行為。デモ行為は相手に対する反対の意を示す行為です。
身に覚えのある人は、気をつけましょう。女性の話を聞いて、「でも」という言葉が頭に浮かんだら、ぐっと堪えてください。
まずは「そうなんだ」と言って相手の話を受け止めてください。これが聞き上手になれるか、なれないかの試金石です。そして、相手のことをいったん、がっちりと受け止める力、これが大人の包容力でもあるんですから。