第１２３９冊目　育てる技術―元祖プロ・コーチが教える [単行本（ソフトカバー）]　ジョン・ウッデン (著)

最高の自分になるために全力を尽くすのが成功者

私は父から、成功について考えるうえで大きな影響を受けた。それは財産とか名誉とはほとんど関係なかった。

当時の私はあまりわかっていなかったと思うが、父が私に伝えようとしたことは、ひとつには、他人よりも抜きん出ようとすべきではないということだった。

その一方で、「でもな、ジョン、最高の自分になる努力は決してやめちゃいけない。それは自分でどうになることだからだ。他人より抜きん出るかどうかは、自分で決められることじゃないだろう？」といつも付け加えていた。

他人がいかに大木成るか、いかに強くなるか、いかに賢くなるか、いかに金持ちになるか、そういったことは自分の思惑とはほとんど関係ない。しかし、自分をコントロールし、何をするにせよ自分のベストを引き出す努力をするかどうかは自分しだい。

その努力は全力を尽くしたものでなければならない。そうしてはじめて人は自分にふさわしい成功をおさめることができるのだと私は信じている。

最高の自分になるために全力を尽くせば、成功が手に入る。そして、それをするかどうかを決めるのは自分自身なのだ。この考え方は私の人生の核となり、私にたいへん大きな影響を及ぼしてきた。

あらゆる方法で全力を尽くせば、成功者なのだ。それ以下の中途半端な努力をするのでは、程度の差こそあれ失敗したことになる。

私はこの考え方を生活信条にし、これまでの人生で常にそれをできるかぎり実践してきたつもりである。