第1145冊目  攻める!最短最強ビジネスマナー [単行本(ソフトカバー)]

株式会社クレスコパートナーズ (著)


攻める!最短最強ビジネスマナー

攻める!最短最強ビジネスマナー


話し方のお手本はオバマ大統領


まずは抑揚についてですが、強調したい言葉を「大きな声で」「ゆっくり」「前で間を取る」「繰り返す」の4つが基本です。中でも気をつけたいのは、「前で間を取る」。ひと呼吸間を置くということです。


たとえば、「本日の研修終了後、午後5時に研修報告書とアンケートを担当の田中に提出してください」という場合、そのまま抑揚なく喋ってしまうと、何が大事なのかが伝わりにくくなります。しかし、提出時間の重要性を訴えたいなら、「午後5時に」の前で間を取るのです。それによって聞き手の意識を集中させることができる上、「ここが大事だぞ」と自分自身で確認することもできます。


次に話のスピードですが、1分間に320文字程度が目安です。自分が話すスピードをわかっている人はあまりいませんので、ぜひ時間を計りながら喋ってみてください。「自分は思ったより早口だから、ゆっくり話すようにしよう」と気づけるだけでも大きな収穫になります。


また、一文は40〜50文字程度にするといいでしょう。だらだらと長く話し続けると、聞き手はフォローできなくなります。このあたりは文章作成と同様です。


これらのテクニックを完璧に実践しているのが、アメリカのオバマ大統領です。ニュース番組などでスピーチを見かける機会があったら、ぜひ抑揚や話のスピードなどをチェックしてみてください。