第1208冊目 本当に言いたいことが伝わる技術 [単行本]箱田忠明 (著)
- 作者: 箱田忠明
- 出版社/メーカー: フォレスト出版
- 発売日: 2013/04/12
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (3件) を見る
なりたい人になりきればいい
自己主張の方法を学んでも、いざとなると勇気が出なくてなかなか口に出せないという人もいるでしょう。
そんなときに、一瞬で自己主張できる人に変身できる、とっておきの方法があります。
それは、堂々と自己主張している人を見つけて、その人になりきってしまう、という方法です。
たとえば、坂本龍馬や豊臣秀吉のような歴史上の人物でもいいでしょうし、スティーブ・ジョブズや孫正義氏のような有名な経営者でもいいでしょう。そのほか、スポーツ選手、アーティスト、俳優、もしくは、身近な上司や先輩でもいいでしょうし、小説の中の登場人物のような架空の存在でもかまいません。
とにかく、自分の生き方のモデルとなるような、理想とする人物像を設定し、その人になりきるのです。
この方法を「インスタントモデリング」と言います。
歴史に名を残すような、多大な偉人であれば、まず、「自己主張が下手」ということはありません。
あるいは、企業経営者にしてもスポーツ選手にしても、一流と言われる人は、自己主張がはっきりしているでしょうし、生き方やスタイル、考え方も、やはりしっかりしているものです。
そんな憧れの人物を見つけたら、伝記を読むなりして、その人となりをとことん研究し、普段から、なりきる練習をしておくといいでしょう。
そうして、実際に、自己主張しなければならない場面で勇気が出ないときでも、「坂本龍馬なら、こんなとき、きっと堂々と主張するに違いない」と、イメージできれば、かなりの確率ですんなり自己主張できるはずです。
インスタントモデリングの効果は心理学的に証明されています。ぜひ、試してみてください。
最初は真似から入っても、繰り返しているうちに、だんだんとそれが自分のクセ、あるいは個性となって定着していきます。そのうち、とくに意識しなくても、自然と自己主張できるようになるものです。
この方法をマスターしたら、シチュエーションごとにモデルをとっかえひっかえするのもいいでしょう。
仕事の場面では、坂本龍馬でも、プライベートのときまでずっと龍馬では疲れてしまうかもしれません。
そこで、異性とデートのときは、ジョニー・デップでいいかもしれませんし、ゴルフに行ったらタイガー・ウッズになりきればいいのです。