第1207冊目 その話し方では軽すぎます! エグゼクティブが鍛えている『人前で話す技法』 [単行本] 矢野香 (著)
その話し方では軽すぎます! エグゼクティブが鍛えている『人前で話す技法』
- 作者: 矢野香
- 出版社/メーカー: すばる舎
- 発売日: 2012/03/07
- メディア: 単行本
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絶えず動かない
よく見かけるクセ、かつ私が思う最悪なクセは絶えず動いていることです。例えば貧乏ゆすり。しきりに貧乏ゆすりしている人を見たら、どんな印象を持ちますか。落ち着きのない、どこか信頼できない人と判断することでしょう。
絶えず身体の一部を動かしていると、身体の安定感のなさから、心が動揺しているように伝わります。どこかそわそわ落ち着きのない人に見え、印象も軽くなってしまいます。
自分では貧乏ゆすりはしない、という方も安心してはいけません。一番多く見かけるクセは貧乏ゆすりではありません。
身体が絶えず動くクセのなかで、特に多いものとは、いったい何でしょうか。
それは、「頷き」と「瞬き」です。
相手の話を聞きながら、相づちのかわりに「うん、うん」と何度も頷く人。
自分が話しながら、自分の話に「うん、うん」と頷く人。
話をしながら、何度も瞬きをする人。
相手の話を聞きながら、何度も連続で瞬きをする人。
頷く、頭が動くという動作がいけないのではなくて、「何度も」動くというのがいけません。回数が問題なのです。
頷くときは、大きく一回だけ「うん」と頭を上下に振りましょう。複数回小刻みに上下させる、郷土玩具の「赤べこ」のような頷きがいけないのです。