第1207冊目  その話し方では軽すぎます!  エグゼクティブが鍛えている『人前で話す技法』 [単行本] 矢野香 (著)


その話し方では軽すぎます!  エグゼクティブが鍛えている『人前で話す技法』

その話し方では軽すぎます!  エグゼクティブが鍛えている『人前で話す技法』


絶えず動かない


よく見かけるクセ、かつ私が思う最悪なクセは絶えず動いていることです。例えば貧乏ゆすり。しきりに貧乏ゆすりしている人を見たら、どんな印象を持ちますか。落ち着きのない、どこか信頼できない人と判断することでしょう。


絶えず身体の一部を動かしていると、身体の安定感のなさから、心が動揺しているように伝わります。どこかそわそわ落ち着きのない人に見え、印象も軽くなってしまいます。


自分では貧乏ゆすりはしない、という方も安心してはいけません。一番多く見かけるクセは貧乏ゆすりではありません。


身体が絶えず動くクセのなかで、特に多いものとは、いったい何でしょうか。


それは、「頷き」と「瞬き」です。


相手の話を聞きながら、相づちのかわりに「うん、うん」と何度も頷く人。


自分が話しながら、自分の話に「うん、うん」と頷く人。


話をしながら、何度も瞬きをする人。

相手の話を聞きながら、何度も連続で瞬きをする人。


頷く、頭が動くという動作がいけないのではなくて、「何度も」動くというのがいけません。回数が問題なのです。


頷くときは、大きく一回だけ「うん」と頭を上下に振りましょう。複数回小刻みに上下させる、郷土玩具の「赤べこ」のような頷きがいけないのです。