第1192冊目 お金持ちになる男、なれない男の習慣 (ドリームスキル・クラブ) 臼井由妃 (著)
- 作者: 臼井由妃
- 出版社/メーカー: 学研プラス
- 発売日: 2010/11/30
- メディア: Kindle版
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「上司に好かれる振る舞い」を勉強する
この章では、お金持ちになるための勉強習慣についてお話してきました。勉強する目的は知識を増やすため。知識を知恵に変え、生活に活かし、最終的にはお金に換えるためにあります。
この本を読んでいるあなたがサラリーマンならば、「会社のトップに上り詰めて、自分の手腕を思う存分発揮したい」という目標があって然るべきですし、「会社員として最高年収を取るぞ!」と意欲をみなぎらせる人もいるでしょう。
年収300万円の人ならば、まずは1000万円プレーヤーを目指すのも選択肢だと思います。
いずれにしても、期限を区切った明確な目標があれば、勉強が苦しくなるときも乗り越えていけるはずです。
自分で限界を決めてしまわない限り、なりたいものに制限はありません。未来を切り開くための準備をするのなら、不可能なものは何もないと言っていいのです。
もし、あなたが間違った努力をせず、可能な限り素直に行動し、成功したいと願うならば、あなたを放っておく人などいません。アドバイスをし、見方になり、あなたの成長を見守ってくれるのです。
勉強を続けていく過程で最も気をつけることは、「アマタでっかち」になることです。
こういう人は、おうおうにして知識に溺れ、自分よりも経験や実績の乏しい相手や、年下からの情報に耳を傾けなくなるのです。
現役を退いた年配者が話す成功物語をバカにし、相手にしない。
人付き合いを、「使える・使えない」の価値観で決める。
勉強している自分は特別な存在だと傲慢になる。
成功を急ぎ過ぎるあまりに、物事を効率第一で決めつける……。
こうした人としての振る舞い(品格)が欠如していくのは、注意したいところです。
会社でトップを目指すのならば、ビジネススキルを高めるのも大切ですが、その以上に大切なのは、「トップに好かれる振る舞いを身につける」ことです。
つまり、サラリーマンの昇進を決めるのは、直属の上司です。ですから、たとえ実績があっても、上司に嫌われれば昇進のチャンスは著しく低くなるのです。
成果主義・能力主義を唱える企業であっても、「好き嫌い人事」がまかり通っているのが現実と言えるでしょう。上司は、あなたの生殺与奪の権を握っているのです。
上司に可愛がられるには、能力だけでは効き目がありません。
上司が間違った発言をしても、正面きった反論をしない。
黒のものを「白だ」と言われたら、「白です」と答える度量が求められます。
上司に求められれば、休日出勤も残業もいとわない。
嫌な顔せず、進んで仕事を手伝う。
同僚には「点数稼ぎ」と揶揄されても、上司に好かれることを第一に仕事をするべきなのです。「えこひいき」は不公平だ!
と言うのは、えこひいきされたいのにしてもらえない人の愚痴にしか過ぎません。
こういった振る舞いをばかげているとか、ゴマするだと片付けるのは簡単です。しかし、そういった発言をする人ほど、つまらないプライドが邪魔をして行動できない人なのです。
本当は、上司に気に入られたいと思っていても、自分ができない腹いせをできる人にぶつけるだけだ、ということを理解してください。
賢明なあなたは気にせず、トップを目指して、トップに好かれる振る舞いを勉強し、実行し続けることです。えこひいきされる人間が、お金持ちになれるのです。