第1191冊目  あたりまえだけどなかなかできない 働く男子(ひと)のルール (アスカビジネス) [単行本(ソフトカバー)]岸 英光 (著)


あたりまえだけどなかなかできない 働く男子(ひと)のルール (アスカビジネス)

あたりまえだけどなかなかできない 働く男子(ひと)のルール (アスカビジネス)

  • 作者: 岸英光
  • 出版社/メーカー: 明日香出版社
  • 発売日: 2010/09/11
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
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型を破る前に、型にはまってみる


「型にはめられたくない」と考える人は多いだろう。ところが、本当に型にはまらず自分らしくやれる人というのは、自分次第で型にはまることができる人だ。


「守・破・離」という言葉をご存じだろうか?


武術などで達人として独立する人たちが通るプロセスを現した言葉だ。


まず「守」。


徹底的に師匠のいうことを聴き、基本を守り、その世界のルールーに従ってみること。


その分野に初めて触れるあなたからは、意味がなくて無駄に見えるようなしきたりやルールにも、必ず長年培われてきた重要な感覚やコツを獲得するのに必要な要素が隠れている。結果を出してきた人がやることには、まだ結果を出していない人には見えないものがあるんだ。だからどんなに抵抗感を持っても、無意味に感じても、まず素直に従ってみること。それを受け入れて、そこに何があるのか見いだそう。ここで本質をつかめるかどうかが、自分流を創り出すときに重要な核になる。


「破」


「守」で本質をつかんで初めて、基本を違えずに枠を破って結果の出る自分の流儀を生み出すことができる。核のない、ペースのない自分流は、砂上の楼閣みたいなものだ。形としてもろさがあり、確立することはなく、それは本当のブレークスルー(突破)ではない。


「離」


核があれば、どんなに個性的、独創的であったとしても、統一性のある理にかなったものとして確立する。このとき、誰も犯すことのできない、真似ても亜流でしかないオンリーワンの自分流ができあがる。


イチロー選手の振り子打法高橋尚子選手のピッチ走法、iPadiPodなどを世に出したアップルCEOスティーブ・ジョブスのプレゼンテーション法、居酒屋チェーンでありながら、介護、そして病院経営に乗り出そうとしているワタミ株式会社CEO渡邊美樹氏の企業展開、北野武氏等々、核のある人は揺るがない自分の流儀を創り出し、世界はそれを認めざるを得ない。


型にはまりたくないのであれば、まず自分からどっぷりはまってみることをおすすめする。