第1183冊目 人づきあいの教科書―若いビジネス・パーソンのためのコミュニケーション・トレーニング (アスカビジネス) [単行本] 宮崎 聡子 (著)
- 作者: 宮崎聡子
- 出版社/メーカー: 明日香出版社
- 発売日: 2010/07/23
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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デキる振る舞い
立つとき、歩くとき、座るとき、すべてを素早く行うことがコツです。ゆっくり立つ、歩く、座るのは、緩慢な印象を与えてしまいます。
さらに、素早く動かした手足は、一瞬ビタッと止めるのです。すると、動作にメリハリがつき、引き締まった印象をも相手に伝わります。止めることなく、ただただ早いだけでは、せわしない印象となります。
たとえば、お辞儀をイメージしてしましょう。コツは、頭を素早く下げ、一瞬ピタッと止めることです(上げるときだけはゆっくり)。呼ばれたら、呼んだ人の元へ素早く行き、ピタッと踵を合わせて用件をうかがう。
これが緩急のきいた小気味の良い動きとなります。こういう人は見ていて気持ちがいいし、一緒に働いていても気分が良いものです。
社内でお客様を応接室やミーティングルームへご案内するときも、「どうぞこちらへ」と言いながら、片方の手で指し示します。そのとき、5本の指はすべて閉じます。神経が行き渡っていないと、ダラ〜と指は開かれ締まりがありません。
「キマっているな」と感じさせる人の動きは、間違いなく『締まり』があります。一度、他人を観察してみましょう。
たとえば、ホテルマンの動きです。彼らの所作には見事なまでに緩急がついています。