第1183冊目  人づきあいの教科書―若いビジネス・パーソンのためのコミュニケーション・トレーニング (アスカビジネス) [単行本] 宮崎 聡子 (著)


人づきあいの教科書 (アスカビジネス)

人づきあいの教科書 (アスカビジネス)


デキる振る舞い


立つとき、歩くとき、座るとき、すべてを素早く行うことがコツです。ゆっくり立つ、歩く、座るのは、緩慢な印象を与えてしまいます。


さらに、素早く動かした手足は、一瞬ビタッと止めるのです。すると、動作にメリハリがつき、引き締まった印象をも相手に伝わります。止めることなく、ただただ早いだけでは、せわしない印象となります。


たとえば、お辞儀をイメージしてしましょう。コツは、頭を素早く下げ、一瞬ピタッと止めることです(上げるときだけはゆっくり)。呼ばれたら、呼んだ人の元へ素早く行き、ピタッと踵を合わせて用件をうかがう。


これが緩急のきいた小気味の良い動きとなります。こういう人は見ていて気持ちがいいし、一緒に働いていても気分が良いものです。


社内でお客様を応接室やミーティングルームへご案内するときも、「どうぞこちらへ」と言いながら、片方の手で指し示します。そのとき、5本の指はすべて閉じます。神経が行き渡っていないと、ダラ〜と指は開かれ締まりがありません。


「キマっているな」と感じさせる人の動きは、間違いなく『締まり』があります。一度、他人を観察してみましょう。


たとえば、ホテルマンの動きです。彼らの所作には見事なまでに緩急がついています。