第1166冊目 誰からも「気がきく」と言われる45の習慣 [単行本(ソフトカバー)]能町光香 (著)
- 作者: 能町光香
- 出版社/メーカー: クロスメディア・パブリッシング(インプレス)
- 発売日: 2010/11/15
- メディア: 単行本
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必ず「おはよう」と言う。
「気がきく」「気がきかない」以前に、人として最低限身につけておきたいことがあります。
いい上司は気さくにあいさつをしてくれるという話をしましたが、まずは「あいさつ」です。
これは本当に人類普遍のトピック。
コミュニケーションのはじまりは「あいさつ」ですから、おさえておかなければならない初歩ですよね。
しかし最近、そのあいさつがいかに大事かということを実感しています。
というのも、私はかつてまったくあいさつのない職場にいたことがありました。どんな職場でも(職場でなく家庭などでも)、誰かに会えば「おはよう」と声をかけるのが当然であると、私は信じて生きてきました。
しかしその職場では……
私「おはようございます」
スタッフの人たち「……」
誰からも返事がありません。
あれ?聞こえてなかったかな? と思い、「おはようございます!」とテンションを上げて言い直してみたものの、やっぱり返事がない。
「……えっ!?」
本当に衝撃的でした。
もう、そとのきの私の気分は「最悪!」というよりも、「がく然とした」という思いの方が強かったのを今でも鮮明に覚えています。
勤めていくうちにだんだんわかりましたが、つまり、その会社では「おはよう」と声をかけあう習慣がなかったのです。それどころか、基本的なあいさつがあまり交わされていない。
本当に小さなことですが、朝一番の「おはよう」は、「お互い今日も元気に、仲良くやっていきましょう!」という心の交流・サインだと私は思っています。
その職場でも最初の数日、こんない重たい朝があっていいのか……というくらいモチベーションが下がりました。
おはよう以外にも「こんにちは」とか「お疲れさまです」とかありますが、その職場でのあいさつは、基本的に声は小さいし表情も硬いし……。
本来あいさつとは、
「こんにちは」(今日もよろしくお願いします!)
「いただきます」(美味しい食事に感謝します!)
「行ってきます」(がんばってきます!)
「ただいま」(がんばってきました!)
「ありがとう」(あなたに感謝しています!)
「お疲れさまです」(先に帰りますが、また明日もよろしくお願いします!)
「おやすみなさい」(今日もいい一日でした。ありがとうございました!)
折々で交わすこうしたあいさつは、元気よく声に出すことで何なとく気持ちも晴れやかになりますし、気分がよくなります。
このことを何としてでも感じてもらいたいと、私はその出来事を機会に1人で「朝のあいさつ運動」をはじめましたが、あいさつがあることで職場の雰囲気が明るくなり、職場の人間関係もみるみるうちに改善されていきました。
笑顔とあいさつは人間だからできるコミュニケーションです。家の中でも、友人でも、言うべきときに気持ちよくあいさつをする。
いつでも元気でポジティブ、ニコニコ笑顔のたいない人。
そんな人には、つい気を許してしまいたくなりませんか?