第1156冊目 「あがり症」を技術と習慣で克服する! (Doyukan Brush Up Series) [単行本(ソフトカバー)]箱田 忠昭 (著)
「あがり症」を技術と習慣で克服する! (Doyukan Brush Up Series)
- 作者: 箱田忠昭
- 出版社/メーカー: 同友館
- 発売日: 2007/04/17
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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手本を探すモデリング
あがりを直そうと一人で悩んでいても、やがては行き詰まるものです。独学に限界があるのはどの世界でも一緒でしょう。
そこで、私がお勧めしたいのは、あがらずに堂々と話している「お手本」となるような人を探すということです。
あなたの周囲に一人か二人、堂々とスピーチをしている「お手本にしたい人」という方がいるはずです。
あなたはその人を自分のモデルにして、会議の発言でも、朝礼でも、堂々と話をしていくように心がけるのです。
この場合は、ぜひ「具体的にマネる」ように意識してみてください。
「山田次長の、会議でのボディランゲージにはほれぼれした、自分も力強いあおの手の動きを身につけたい」
「大山部長のセールストークはすごいね。自分ならあがってしまうような初対面の人に対しても、主張をする時の声の力強さは一品だから、身につけたい」
というようにします。今の例のように、ボディランゲージは山田次長、声の力強さは大山部長、というように何人ものモデルがいて構わないわけです。
昔から「学ぶ」は「マネぶ」からきているといわれるくらいに、まず人から学ぶにはマネをする所から始まるのです。
このモデリングの手法というのは、スピーチが途中であがってしまった時にも有効です。パッっとその場でモデルをイメージしますので、私は「インスタント・モデリング」と呼んでいます。
例えば、あなたがプレゼンの最中にストーリーを忘れて、あがってしまったとします。
何もモデルがないと、「どうしよう」とうろたえてしまい、あがりはますます増してしまうものです。
ところが、もしもあなたにモデルがいたら、「インスタント・モデリング」で、境地を脱することも可能です。
「前回のプレゼンでは、林部長のストーリーはわかりやすかった。堂々と話していたな」というイメージを浮かべます。すると、不思議なもので、嘘のようにあがりがおさまってくるものです。
あがりのみならず、仕事においてもインスタント・モデリングで、あなたの能力を伸ばしていけるのです。