第1093冊目  できる人の仕事のしかた [単行本(ソフトカバー)]リチャード・テンプラー (著)

できる人の仕事のしかた

できる人の仕事のしかた


聞き上手になる


よい聞き手とは、話し手に「あの人は自分の話をきちんと聞いている」と思わせる人のことだ。その方法は次のとおり。

  • 相づちを打つ――「ふむ」「なるほど」「そうか」「それから?」というように。
  • ボディランゲージを使う――首を横に少し傾ける。眼を開いて、話し手を見る。あくびをしたり、腕時計をいじるのは禁物。
  • 相手の言葉を繰り返し、理解したことを相手に伝える――「金曜の三時ですね。分かりました」
  • 理解できなかったことを繰り返してもらう――「○○についてもう一度いいですか。ちゃんと理解できているか自信がないので」
  • 質問をする――「つまり、オフィスの移転は延期になったということですか?」
  • メモを取る――相手の話を聞きながら内容を書き留める。


ところで、そもそもなぜ聞き上手になる必要があるのだろうか? その答えは簡単、次のようなことが達成できるからだ。


さらに多くの事実が手に入る。
自分の仕事がさらによく理解できる。
周りの状況がよく見えてくる。
思いやりがあり、思慮深い人だといいう印象を与える。
知的で、頭の回転が速い人だという印象を与える。
自分の仕事を完全に把握している人だという印象を与える。


聞き上手は一つのスキルであり、学習と訓練で手に入れられる才能だ。ただし、一晩で身につくことはないし、自然に身に付くスキルでもない。自分が聞いていないことに気づいたら、すぐに意識して聞くモードに切り替えることから始めよう。