第1058冊目  できる人の仕事のしかた [単行本(ソフトカバー)]リチャード・テンプラー (著)

できる人の仕事のしかた

できる人の仕事のしかた

見られていることを意識する


見た目のいい人間は、見た目に恵まれなかった人たちよりも得をする。見た目のいい人間は、少ない努力で出世ができる。数字もそれを証明している。

しかし、そもそも見た目がいいとか、魅力的というのは具体的にどういうことなのだろう? あなたから見て魅力的だと思う人について考えてみよう。その人のどこが魅力的なのか、何が原因で見た目がいいのかと言われても、よく分からないのではないだろうか。魅力的であることを具体的に説明するのは難しい。

たとえば、ハリウッドスターのウディ・アレンジュリア・ロバーツショーン・ペン、彼らはみな、いわゆる美男美女ではない。しかし彼らには、カリスマ性があり、人を惹きつける力があり、圧倒的な存在感をもって迫ってくる。生命力があり、存在感があり、ドラマがあり、力があり、個性がある。

ルールの実践者であるあなあたも、彼らと同じ力を身につけなければならない。心配はいらない。美男美女になるようりもずっと簡単なことだ。

魅力的な人というのは、いつも自分が見られていることを意識している。身だしなみに気をつかい、笑顔に磨きをかけ、いつ見てもクールで決まっている。温かで親しみやすい人柄がにじみ出ていて、話がわかりやすい。自分を魅力的に見せることに気を配っている。

あなたもそういう人を目指さなければならない。ルックスの決め手は、笑顔と目だ。部屋中を明るくするような笑顔は、強力な磁石のように人を惹きつける。きらきらと輝き、生命力にあふれた目があるだけで、どんな人でも美男美女に見えてくるものだ。

姿勢や体形にも気を配らなければならない。猫背の人は、それだけでなんだか暗い雰囲気を出してしまう。暗い雰囲気は魅力的とはいえず、見た目もよくない。

歩くときは背筋をまっすぐ伸ばすこと。自信に満ちた足取りで歩くこと。握手も同じだ。見た目やしぐさのすべてが、前向きで、オープンで、幸せで、自信に満ちた印象を与えなければならない。これが魅力の正体だ。