第990冊目  ブライアン・トレーシーの 話し方入門 ー人生を劇的に変える言葉の魔力 [単行本(ソフトカバー)]ブライアン・トレーシー (著), 門田 美鈴 (翻訳)

ブライアン・トレーシーの話し方入門

ブライアン・トレーシーの話し方入門

プレゼンテーションが将来を左右する


少人数のグループにプレゼンテーションを行うときは、自分の出世がかかっているのだと考えよう。プレゼンテーションのもようが録画され、多くの人に見られたら、と考えよう。隠しカメラで全国に生中継されたら、と考えよう。つまり、真剣に取り組まねばならないということだ。本気で取り組めば、それだけ出席者も本気で応えてくれるだろう。

会議の規模にかかわらず、しっかり準備することが成功のカギである。優に90パーセントが決まると言っていい。知人のエリート弁護士が言ったことがある。「どんなに準備しても、準備しすぎるということはない」

まず、プレゼンテーションの目的をはっきりさせよう。「この会議がうまくいったら、どんな結果になるだろう?」と自問しよう。

プレゼンテーションがうまくいき、すべて予定通りにいったら、そのあとどんなことが起きるか、紙に書き出そう。目標が具体的に見えてくると、準備もはかどり、結果としてプレゼンテーションが成功する確率も上がる、といういい流れになる。

また、少人数のグループを説得して味方につけるには、交渉術を身につける必要がある。人はそれぞれ別々の考えを持っている。説得することで、それをあなたの考えに従わせるのだ。そのためには、、みんなの考えを少しずつ、場合によっては一気に変えなければならない。

プレゼンテーションに備えるには、「弁護士方式」を使うのがいい。弁護士は自分の主張より先に、相手の主張を考える。これを応用して、会議の参加者たちがあなたに対して持ちだそうな反論をすべて書きとめよう。それぞれに対抗する具体的な言葉を思いついたら、それもメモしておくといい。