第969冊目 和田裕美の人に好かれる話し方 (だいわ文庫) [文庫]和田 裕美 (著)
- 作者: 和田裕美
- 出版社/メーカー: 大和書房
- 発売日: 2008/02/07
- メディア: 文庫
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「語尾マシュマロ」で会話をやさしくする
何? 語尾マシュマロって?
別にマシュマロでもスポンジでもどっちでもいいんですが、何となくイメージとしてふわっとしていて弾力のある感じがマシュマロだったので
、そう名づけました。
語尾って大切なんです。
だって、語尾をソフトにするだけで、ものすごく印象が変わるのですから。
耳に入ってくる音が聞きやすく、音で、相手の緊張も取る効果がある話し方です。
音のイメージは、デクレッシェンドですね。
言葉の最後がソフトだと、全部ソフトな感じがするのです。
たとえば、私の会社はペリエという名前なんですけど、電話がかかってきたときの応答セリフとして、スタッフは「はい、ペリエでございます」って、当たり前のセリフを使っているんです。
このあたりまえのセリフを、
「(キッパリとハキハキと)はい、ペリエでございます!」って言うのと、
「(やさしく語尾ふんわりと)はい、ペリエでございます」
と言うのでは印象は変わります。
「す」は「ま」よりちょっと小さい音で表現して、「す」って最後の語尾がふわっとさせることで、やさしくてふわっとして感じになるのです。
「私はあなたのことが大嫌いなの」っていうセリフは、最後の「の」を強く言うと本気で怖いです。
だけど反対に、語尾をふわっと、「の」を弱く言うとかわいくも、やさしくも聞こえるんですね。
ラジオのDJの人などは、語尾がとってもやさしくてソフトな人が多い思います。
男性のDJでも語尾がソフトで、
「皆さん、こんばんは。今日もこの時間がやってまいりました」
なんて語尾がふわっとしていると、やさしい感じがする。
「皆さん、こんばんは! この時間がまいりました!」とかっていう強いタイプでも元気アピールならOKだと思います。
そして、もちろん、シーンによっては、語尾は強く言うときもあります。
自分の意見を断定しないといけない場合は、強く言ったほうがいいのです。
しかし、それ意外のシーンでは、私は「語尾マシュマロ」をおすすめしているのです。
多くの人に愛されるよう、ストライクゾーンを広くしようと思ったら、男性も女性も、ちょこっと語尾をマシュマロにする話し方がいいと私は思っています。