第968冊目  仕事力 青版 (朝日文庫) [文庫]朝日新聞社 (編集)

仕事力 青版 (朝日文庫)

仕事力 青版 (朝日文庫)


あなたの評価は、他人がする


社会人になると、自分では選択できないことが圧倒的に増えてきます。嫌な奴がいると思っても、配属された部署で仕事をしなければならない。不得手だと思う仕事にも懸命に取り組まなくてはならに。なんでも自分で選ぶことができた学生時代とは決定的に違います。だから企業で頑張っている自分は本当によくやっている、自己評価が高くなっていくものです。

私の入社した頃がまさにそうでした。もともと鼻っ柱が強く、勉強もよくたってきた。仕事も精力的にやり、人に負けないほどの残業もおなしてきた。それだ態度にも出ていたのでしょう。ある日課長に「君は一つ心得違いをしている。人間は自分で自分を評価するものではない。他人が君を評価するのだ。君自身がいくら自分はよくやっていると自負していても、他人が、あいつはだめだと言えば、それが君の評価だ。逆に自分ではだめだと思っても、他人がよくやっていると言えば、それが君の評価になる」と言われ、とても大きな衝撃を受けました。

自分はこれほど成果を上げているのに評価されないと不満があるなら、もう一度謙虚になるときです。

逆に与えられた仕事や期待が大きすぎて苦しいというのなら、それは挑戦すればやり遂げられる人だと評価されている。努力しべきでしょう。他人の目は本当に鋭い。人間はその中で切磋琢磨していくものです。