第903冊目 本多静六 人生を豊かにする言葉 (East Press Business) [単行本]本多 静六 (著), 池田 光

本多静六 人生を豊かにする言葉 (East Press Business)

本多静六 人生を豊かにする言葉 (East Press Business)


・本業第一たるべきこと。本業専一たるべきこと。一つのことに全力を集中して押し進むべきこと。これが平凡人にして、非凡人にも負けず、天才にも負けず、それらに伍してよく成功をかち得る唯一の道である

・人間奮起するのに、いまからではおそいということは決してない。本人一代のうちに余年がなければ、きっとだれかが代わってこれを完成してくれる

・「時を見る」のと「時を待つ」のが成功の秘訣で、時を味方に引き入れなければ何事も成就するものではない

・貧乏や失敗は、人間が一人前になるのに、どうしても一度はやらねばならぬハシカだから、同じやるなら、なるべく早いうちにやるがいいねえ

・貧乏に強いられてやむを得ず生活をつめるのではなく、自発的、積極的に勤勉貯蓄につとめて、逆に貧乏を圧倒するのでなければならぬ

・子供自身が必要な財産を自ら作り得るよう教育練成をほどこし、親のこしらえた財産などは、一切当てにしない人間にすることが、はるかに重要な問題である

・「老人自戒七則」
1.名誉やお金や歳にこだわらず努力を楽しむ。ただし、他人の名誉などは尊重する
2.人の話を傾聴し、問われない限り語らない
3.自慢話、昔話、長談義を慎み、同じ話を繰り返さない
4.若い人の短所、欠点、失敗を叱らずに、相手の立場に立って善後策を助言する
5.若い人の意見、行動、計画をできるだけ生かし、さらに引き出していく

・人生の最大幸福は職業の道楽化にある。富も、名誉も、美衣美食も、職業道楽の愉快さには比すべくもない

・人に好かれる交渉術
十分に人の意見を聴いた後に自説を持ち出す
人の意見の尊重は、結論の共同責任を負わせ、皆の感情を損なわせない
何から何まで自分の考えどおりに運ぶと、実行段階で誰も協力してくれない
大事な骨子だけは守って、あとの七八分は他人の意見に花を持たせる

・金儲けを甘くみてはいけない。真の金儲けはただ、徐々に、堅実に、急がず、休まず、自己の本職本業を守って努力を積み重ねていくほか、別にこれぞという名策名案はない
・常に明るい顔、明るい態度がとれるならば、人からも可愛がられ、引き立てられ、やがては華々しい成功の基となるのである

・自惚れの「大出し」はいつも禁物。人に目立たぬよう、人に笑われぬよう、人にそしられぬよう、ジワジワと「小出し」にするに限る

・世の中には、即時即決を要する問題も多いが、また往々にして、この「知らぬ顔」が一番いい解決方法になる問題も少なくない

・人間とは計画生活を行う動物なのだ

・老衰にはだいたい二種類あって、頭のほうから年をとる人と、足のほうから年をとる人とがある。その両方を年とらないように心掛けておりさえすれば、だれでも、いつまでも、元気に働きつづけられる