第897冊目 なぜあの人は人前で話すのがうまいのか [単行本]

中谷彰宏 (著)

なぜあの人は人前で話すのがうまいのか

なぜあの人は人前で話すのがうまいのか

話の「入り方」と「終わり方」だけ、事前に決めておく。


スピーチの時、これで入って、これで終わるということだけ決めておけば、安心です。

何から入るかが決まっていると、余裕をもって演上へ行けます。

演上へ行ってから、何から話そうと目が泳いでしまうと、流れに乗れずに、うなくいきません。

終わりを決めておかないと、壇から下りられません。

壇上へ出てから終わりを考え始めると、終われなくなります。

たとえ30秒の短い話でも、入りと終わりは決めておくと、安心です。

そうすると、あとは流れです。

あれもこれもと話を広げてしまうと、伏線を張ることに必死になって、結末を言えなくなってしまいます。

まして、30秒や1分の話で、そんなことをやってはいけません。

聴いている人もあの伏線は何だったんだろうと、話の本筋を忘れて心配してしまいます。丁寧に話そうとすることが、弱に不親切になるのです。