第798冊目 FBI捜査官が教える「第一印象」の心理学 ジョー・ナヴァロ/著 トニ・シアラ・ポインター/著 西田美緒子/訳

FBI捜査官が教える「第一印象」の心理学

FBI捜査官が教える「第一印象」の心理学

目次


第1部 言葉を用いないコミュニケーションの基本(今すぐ使える力
快適/不快のパラダイム―言葉を用いないコミュニケーションの基礎
体はどのように話すか)
第2部 言葉を用いないコミュニケーションの応用(行動の威力
外見の威力
第一印象のアピール―組織がまわりからどう見えるかを考える
状況のコントロール―最高の結果を生む成功事例
感情のコントロール
ウソについて)


就職の面接でノンバーバルを活用する


就職の面接ほど自分のイメージが気になる機会は、ほかにはない。ところがノンバーバル・インテリジェンスがいったん身についてしまえば、もう就職の面接で神経をイラつかせることはなくなる。十分に準備したという気持ちで、自信をもって臨み、しっかりと存在感を示せるようになる。


雇用主は、従業員が顧客の目からどのように見えるかを第一に考えなければならない。面接は、候補者個人に判定を下すためのものではく、候補者の技能と存在感が企業の仕事にピッタリ合っているかどうかを評価するためのものだ。それがピッタリでなければ、別の仕事を探すのが一番いい。ただ、ピッタリ合う潜在能力が、うっかり見過ごされることだけでは避けたい。ここに、ノンバーバルによって前向きな印象を与えるチャンスを最大限にする方法をあげておこう。


身だしなみを整える。守られていないという話をたくさんの人事担当者から聞いてので、当たり前のことだと承知のうえで、最低限必要な身だしなみを確認することにした――清潔な衣服を着る、靴は磨いておく、爪は清潔にして短く切る。化粧は控え目にし、香水はつけない。タトゥーがある場合は、それだけで対象外になることも覚悟する。

  • いつも笑顔を忘れない。笑顔の人は魅力的に見える。
  • 飲み物を出されたら、飲むようにする。飲み物は緊張を和らげるのに役立つ。
  • 気を配っていることを示すノンバーバルを見せる。きちんを背筋を伸ばして腰かけ、少し身を乗り出すようにし、両足をまっすぐ床につけておけば間違いない。視線はリラックスしながらも、面接官の目を見る。
  • 親密な雰囲気ができたら、体をほんのわずか、斜めに向けてもいい。わずかに斜めを向くとコミュニケーションが促される。面接官の動作をわずかにミラーリングしてもいい。面接官がリラックスして椅子の背にもたれたら、自分も少しだけ、身を乗り出す姿勢をゆるめていいという手がかりになる。
  • 携帯電話をいじるのは禁物。部屋に入る前に携帯電話の電源を切っておくこと。
  • 質問に答えるとき、口ごもる、つぶやく、ありきたりの言葉を繰り返す、汚い言葉をつかうのを避ける。

あなたに、すべての良きことが、なだれのごとく起きますように♪


今日の声に出したい言葉


「自分の持っている内なる力を今すぐにでも活用したければ、尊敬してやまない人の話し方、顔の表情などを意識的に模倣するといい。そうすれば、その人たちと同じ状態と経験できるだろう。時には、まったく同じ経験をすることも可能だ。――アンソニー・ロビンズ

編集後記



FBI捜査官が教える「第一印象」の心理学

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