第787冊目 80対20の法則 仕事が決定的に変わる ポール・マクナーニ/著

80対20の法則 (知的生きかた文庫)

80対20の法則 (知的生きかた文庫)

目次


第1章 仕事で最大の成果を上げる「80対20の法則」―すべてはこの「選択と集中」がカギ
第2章 限られた「時間」を最大限に生かす法―たとえば2割の時間で、8割の仕事は終わる
第3章 自分の「能力」を面白いように伸ばす法―あなたの能力の8割はまだ眠っている
第4章 意外な盲点!これが頭がいい人の「仕事のやり方」
第5章 「宝物を運んでくる人々」の法則―いざという時に役立つ「2割」の人脈づくり
第6章 良質の情報を“最新兵器”で生かし切る法―インターネット、Eメールから読書術まで
第7章 文句なしの「トップ営業マン」になる法―2割の「売れるポイント」にパワーを集中
第8章 ヒット商品を産み出す法則―マーケティング戦略こそ「80対20の法則」の真骨頂
第9章 「最強の仕事師」を育てる法則―この少数精鋭チームで組織は万全


イデア生産のとっておきのツール


独創的なアイデアを発信できる人材は、今宿の業界、どの会社においても引っぱりだこだ。「彼はアイデアマンだ」という評価は、キャリアアップにおける絶対的な武器である。

イデアを生かせるかどうかは、タイミングのよし悪しも関係するので、いつでも必要なときに、すばらしいアイデアをさっと取り出せるように日頃から準備しておく必要がある。


イデアを生み出すには、常に頭のどこかで意識しておくということが重要になる。たとえば、専用のノートを一冊作っておいて、「なりたい自分」「解決したい問題」「売上を倍増する」「ヒット商品を開発する」「コストを半分にする」などと、意識しておきたいことをページの一番上に書いておく。


そして、何かを思いついたら迷わず書き留めるようにする。一見現実的でないような突飛なアイデアでも構わないので、とにかく書き留めるのだ。100個アイデアがたまれば、8割は使い物にならなくても、20個くらいは役に立つものがあるはずだ。


CSK創業者の大川功は若い頃病床にあったが、その間に多くのアイデアを蓄積して日本を代表するIT企業を起こすことに成功した。このように経営者、政治家、研究者などのなかには、アイデアを常に書き留められるように、枕元に紙と鉛筆を必ず用意しておくという人も非常に多い。寝る前に何か目標をインプットしておけば、寝ている間に勝手に脳が働いて夢のなかや目覚める頃にアイデアがひらめくことがあるのだ。ある企業の社長は、夜中にワクワクするようなアイデアを思いついて、じっとしていられなくなって、よく近所を歩き回ってしまうという。


こうして、大量のアイデアが目に見える形で蓄積されていれば、いざ何か意見を求められたときに思わず口をついて出てしまうものだ。「何かいい考えはないかな?」と問われて、そこから頭をひねるようでは遅いのだ。


かくいう自分は、毎朝の家から駅まで通勤する間、何か思いついたら携帯番号のボイスレコーダーに即座に録音するようにしている。たったそれだけの小さな努力をするかしないかで、後々のアウトプットが天と地ほどに違ってくるのである。


あなたに、すべての良きことが、なだれのごとく起きますように♪


今日の声に出したい言葉


「私は数多くの経営者を見てきた。高級スーツを着る人は、徐々にそのスーツにふさわしい人間となり、ますます成功する。しかし、スーツへの投資をケチっている吊しのスーツをヨレヨレの状態で着ている人は、まず成功しない」 ――午堂登紀雄


編集後記



80対20の法則 (知的生きかた文庫)

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