第783冊目 ユダヤ人に学ぶ速学術 1回5分の勉強法! 浜野成秋/著

ユダヤ人に学ぶ速学術

ユダヤ人に学ぶ速学術

 

目次


1章 ユダヤ的速学術の基本
2章 ユダヤスキルアップの実際
3章 ユダヤ的活性知識のそろえ方
4章 知識は「溜めるもの」です
5章 覚え方のユダヤ的コーチ
6章 ユダヤ的英語記憶法
7章 活性知識の増やし方
8章 ユダヤ人は肉体に覚えさせる


サブノートづくりと自主トレ法


勉強族を徹底するには、やはりサブノートが必要です。


サブノートとはメインのノートがあって、その補足的な役割を果たすノートのことですが、実際には、そのサブ的なものが全体を掌握する役目を果たすことがよくあります。


このサブノート方式は、僕が大学の受験勉強をやっていたとき、三国ヶ丘高校という進学校で鳴らした高校で、進学率を強烈に押し上げた先生が生徒に推奨する方式だと卒業生から教えられたものです。早速採用したら、なるほど、強烈に効果があったやり方です。


僕は大学時代も、その後の「独学時代」ともいえる二十代も、この方式でずいぶん文学関連の知識を仕入れものですが、これがニューヨーク州立大に行くときに受けたACLSという、当時はフルブライトより待遇のいい奨学制度にチャレンジしたときに役立ちました。大学教師四二名が受験して、わずか二名しか受からないという超難関テストでしたが、突破できた手法だったのです。


このサブノート方式は、単に知識を記憶するのではなく、それを活用できるまでに知識の活性化が期待できるところに、すばらしいメリッがあります。僕は結局この方式でこんにちまできました。


だから、講義をするのに、ノートは使いません。僕の知識体系はみんな頭脳に収まっていて、必要に応じて、するすると引き出せます。これがつっかえずにできるようになると、論文や本を書くスピードが猛烈に速くなります。つまり知識のプロダクティヴ化です。


後年、このやり方はユダヤ的であることを知って驚きました。僕と共同研究をしていたユダヤ系の学者の多くが、この方式で知識体系を身につけていたのです。


ノートはただ取って、それを覚えるだけでは活用できません。すぐに忘れます。


なぜかというと、最初のノート取りの段階では、どうしても体系づけがむずかしい。さまざまな情報がごちゃごちゃに入ってくるのを、最初から項目を分けて記帳するのは、どうしてもうまくいかない。もして体系づけはさまざまなファクターがよくわかってからできることなので、最初から手際よく項目別に記載するのは困難。また自分が窮めたいテーマは何か。それが最初のうちはつかめないから、当然、順序どおりに体系づけることは至難のわざとなる。そこで最初の段階のノートは、会計学でいえば入荷順に記録する仕入台帳か、仕訳帳みたいな存在になわざるを得ない。


ところがサブノートはそれを素材にして、客観的にながめ、体系的にまとめて順序よく記述することができるわけですから、こっちのほうがメリハリもきいて、充実してくるのは当然です。自分でもわかりやすいものになります。


あなたに、すべての良きことが、なだれのごとく起きますように♪


今日の声に出したい言葉


あなたが「いいな」と思うひとの表情をよく観察して覚えておきます。そして自宅で鏡を見て、毎日練習しましょう。雑誌などのきれいな笑顔のモデルさんやタ レントさん、好感度の高い人の写真を前に置いて、唇(口角)の広げ方や歯の見せ方を鏡の中で真似してみるのもいいですね。――大橋照子


編集後記

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