第774冊目 FBI捜査官が教える「しぐさ」の心理学 ジョー・ナヴァロ/著 マーヴィン・カーリンズ/著 西田美緒子/訳

FBI捜査官が教える「しぐさ」の心理学

FBI捜査官が教える「しぐさ」の心理学

目次


まえがき―心が読める
第1章 しぐさに秘められた意味を知る
第2章 辺縁系の遺産で生きる
第3章 ボディー・ランゲージへの第一歩を踏み出す―足と脚のメッセージ
第4章 胴体の語るヒント―腰、腹、胸、肩のメッセージ
第5章 手の届く範囲にある知識―腕のメッセージ
第6章 落ち着くために―手と指のメッセージ
第7章 心のキャンバス―顔のメッセージ
第8章 ウソを見抜く―慎重に判断すること!
第9章 最後に


尖塔のポーズ


大きな自信は、とても心地よく落ち着きのある脳の状態を反映する。手を使って自信を表す行動は、その人が現状に満足し、快適に感じていることを伝えるものだ。


尖塔のポーズは、最も確実な自信の手がかりと言えるかもしれない。両手を広げて指先同士をつけるもので、合掌の手に似ているが、指の間を閉じないで広げ、手のひらの間も広げる。手が教会の尖塔のてっぺんのように見えるので、尖塔のポーズと呼ぶ。米国では、女性は低い位置(腰のあたり)で尖塔を作りがちで、観察するのが難しいことがある。男性はもっと高い胸のあたりで作る傾向がある。見えやすいし、より強力なものになる。


尖塔のポーズは、考え方や地位に自信があることを表している。それは、何かについてどう感じているか、自分の考えにどれだけ熱心かを、周囲の人々に知らせる効果をもつ。社会的地位の高い人(弁護士、判事、医師など)は、日常的な行動の中で尖塔のポーズを見せることが多いが、それは自分自身と自分の地位に対する自信の表れだ。誰でも時々はこのポーズをとるものだが、その程度もスタイルもさまざまに異なってくる。ある人は四六時中やっているし、ほとんどやらない人もいれば、ポーズを変形している人もいる(両手を組み合わせ、親指と人差し指だけを伸ばして先端を合わせるなど)。また、テーブルの下でする人も、相手を見えるように高い場所でする人も、頭の上でする人までいる。



あなたに、すべての良きことが、なだれのごとく起きますように♪


今日の声に出したい言葉


「人生で大きな決断を下す際にもっとも助けになったことは、もうすぐ死ぬということを頭に入れておいたことだ。周囲の期待やプライド、または失敗や恥への恐怖 は、死を前にすると消え去り、本当に大事なことだけが残る。自分の気持ちに従わない理由はない」――スティーブ・ジョブズ


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