第756冊目 さりげなく「人の心をつかむ」技術! トーニャ・ライマン/著 竹内一郎/訳

さりげなく「人の心をつかむ」技術!

さりげなく「人の心をつかむ」技術!

目次


1章 この“瞬間”が決め手!あなたはこう見られている!
2章 この「表情ひとつ」で、相手の心をグッと引きつける
3章 あなたのイメージを一瞬で変えてしまう「10のサイン」
4章 会話がラクにはずむのは、「距離のとり方」がカギ!
5章 「話し方」や「声」で、損をしていないか
6章 これで「第一印象」は自在にコントロールできる!
7章 「見せたい自分」「見せたくない自分」の操り方
8章 交渉・会議・対人関係…―これが「30秒で相手に好かれる」テクニック
9章 「ラポール(信頼)メソッド」のすごい効果!―“すごく好感のもてる人”は仕事も人生もうまくいく!


うなずく「頻度」と「タイミング」をチェック



話を聞いてほしい。自分を見てほしい――そんな欲求を誰もがもっています。人は相手に対して「自分に共感してほしい」と思っているものです。小さいころ、お母さんが自分の話をニコニコうなずきながら聞いてくれたのがうれしかったように、大人になってからも思いやりに満ちた共感を示してもらえると、その人に強い親近感を覚えます。


「話を聞いてほしい」という相手の欲求に応える一番簡単な方法は、うなずくこと。


ひっきりなしにうなずくのではなく、三十秒から四五秒おきにうなずくといいでしょう。心を落ち着けて、相手の話にきちんと耳を傾けている姿を相手に印象づけます。


最近は話したがり人が多いので、そういう態度で聞いてもらえるだけでとても癒された気分になります。さらに、うなずいているほうも、筋肉の動きが脳に触発されて、相手に対する好意が自然とわいてくるのです。


気持ちは、表情に表れます。相手はそのシグナルを受けとり、ラポールがされに強化されるはずです。


また、話し手のボディーランゲージを真似るのもおすすめです。体の動きを同調させると、「共感している」というメッセージになり、相手は自分が肯定されたと感じます。


会話がはじまったら、相手の全身に注目してください。


つま先はどちらを向いているか?


手はどこに置いているか?


数分間じっと観察して、動きをさり気なく真似てみましょう。


ただし、すでにお話ししたように、そっくりそのままの動きを真似るという意味ではありません。シグナルを真似るのです。


話にうなずいてみて、ボディ・ランゲージを真似ると、ラポールが高まります。そこで次は「リード」してみましょう。これは相手と異なる動きをして誘導すること。


お互いに腕を組んで向かい合っているなら、自分は腕組みを解いて、ひじ掛けに手を置いてみます。もし相手がそれを真似たら、ラポールが確率されている証拠です。


一方、真似する気配がないときは、信頼関係はまだ不十分。あなたのほうから引き続き、ラポールを強化するためのアプローチを続けてください。


あなたに、すべての良きことが、なだれのごとく起きますように♪


今日の声に出したい言葉


「始めから自分の文体が確立できる人間なんてのはいない。いてもよほどの天才だけ最初は誰でも模倣から入るし、執筆活動を続けていく中で自分も人生経験を積んだりなんだりしたうえでそれでも書き続けられるならば善くも悪くも自分の文章が書ける」――村上春樹

 

編集後記




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