第737冊目 勉強革命! 「音読」と「なぜ」と「納得」が勉強力とビジネス力をアップさせる 上田渉/著

勉強革命!「音読」と「なぜ」と「納得」が勉強力とビジネス力をアップさせる

勉強革命!「音読」と「なぜ」と「納得」が勉強力とビジネス力をアップさせる

目次


第1章 落ちこぼれ中高時代の勉強革命(勉強革命前夜
「なぜ」と「納得」を徹底する)
第2章 偏差値30からの勉強革命(勉強の基本は国語力を鍛えること
英語力を身につける
社会・数学・古文・漢文の攻略法)
第3章 学生・社会人の勉強革命(どんな勉強も耳から学べ
ひと工夫すれば勉強効率はもっと上がる)
第4章 自ら行動を起こす勉強革命(本当の意味での勉強をする
学ぶべきものを自ら見つける)
第5章 ビジネスのための勉強革命(新しいビジネスを起こす
ビジネスを軌道に乗せる
社会貢献を考える
勉強を無意識かする)


段階的に速読を身につける


私の場合、本はほとんど速度に近い方法で読んでいます。もっとも私の言う速読とは、「速音読」のことです。『脳が良くなる耳勉強法』にも書きましたが、人間は高速で音読できるものなのです。頭の中ではものすごく速く話すことができる。口を回すのには限界がありあますが、頭の中で話すスピードには限界はなく、かなり速く話せます。それを続けていくと、頭の中で声を出しながら、本を通常よりも速く読めるようになります。


現在ある速読法の多くは、ビジュアルで捉えるようにして速読するというものです。でも、私のやり方は、いわば高速音読。ですから誰にでもできると思います。というのは、聴覚は誰でも持っている感覚ですし、それに、早口は練習すればある程度はできるようになりますから。


例えば、最初は声に出して音読します。これを自分の限界のスピードで速く読むようにします。このときのコツは抑揚をなくすこと。つまり機械音声のように音読することがポイントです。


下手に感情を込めたり抑揚をつけると、音読のスピードが遅くなってしまいます。でも、一定のリズムでダダダダ、ダダダダという感じで声に出していると、どんどん速くなれるのです。少々口が回らなくてもかまいません。人間の舌の滑らかさには限界があるので、口は回らなくてもそのスピードで読み続ければOKです。


その上で、今度は声に出さずにそれができるかどうかをチェックします。できていれば、次に頭の中でそのスピードを上げる努力をします。そうすると、次第に速くなる。もちろん際限なく速くはなりませんが、誰でもある程度は速くなれると思います。


普通、人間が本を読むスピードは、1分間に600字といわれています。ところが、これを普通に音読すると、1分間300字ぐらいになる。それが普通の人の朗読スピードです。それが600時になるということは、黙読の場合は通常でも二倍くらいの速さで本を読んでいることになりますね。


それが、速音読に慣れてくれば、1分間に800〜900字ぐらいまでは伸ばせる。そうすると、とりあえず本を読むスピードが上がります。もちろん、今まで1時間かかっていた本が45分で読めるようになる、というぐらいの差です。しかし、頭の中で音読することができただけで、そこまで行けるのです。


ここまで進んだら、日本語の言語能力、すなわち日本語力が活性化されている状態なので、今度は頭の中で意識的に声を出して読むことをやめても平気になります。つまり、普通にサラッと読むということができるようになるのです。


サラッと読めるようになれば、スピードがもっと速くなります。それこそパラパラッと本を眺めただけで内容が理解できる状態です。そこから先のノウハウは、キーワードを探すとか、目次を見て全体の構造を把握するという、読書そのもののセオリーどおりです。


あなたに、すべての良きことが、なだれのごとく起きますように♪


今日の声に出したい言葉


「物事は見た目と違う。もっと正確に言うなら、違おうどころか、まるで別物だ」――オルダス・ハクスリー

 

編集後記




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