第724冊目 和田裕美の人に好かれる話し方 愛されキャラで人生が変わる! 和田裕美/著

和田裕美の人に好かれる話し方-愛されキャラで人生が変わる!

和田裕美の人に好かれる話し方-愛されキャラで人生が変わる!

目次


第1章 話す前の「第一印象」で好感をもたせる―「やさしい空気にする」が会話の基本
第2章 「話す」より「聞く」ことが会話の基礎―大切なのは相手の話を聞きたいという気持ち
第3章 「好きオーラ」でリラックス関係をつくる―自分の心に素直になれば安心して話せる
第4章 話と話をつなげる―相手が楽しくなる言葉、テーマを選ぶ
第5章 声は武器にも弱点にもなる―「声」のトーンとリズムを変える
第6章 仕事のプロとしての話す力―テクニックに頼らず、思いやりで接する
第7章 心に届く言葉の使い方―みんなが自然に耳を傾けてくれる


言葉を映像で伝える


言葉の背景やイメージを小説という物語から読み取れというT社長のアドバイスは、確実に私の貧弱だったボキャブラリータンクを満たしてくれたのです。


それで、ボキャブラリーはあるけど使い方が下手な人とか、表現が下手な人に、私も小説やエッセイを読んでみることをすすめています。


言葉には背景があります。


海は「うみ」ではなく、「広くて青くて深くて、あたたかくて、冷たくて、怖くて、ザブーンと波が大きくて、塩からい」――五感の表現が必要です。


夕焼けは「オレンジ」ではなくて、「あー、きれいだね、海が真っ赤にそまったよ、太陽が海み沈んでいくよ……。レンジ色の海が輝いて、まぶしいね」というイメージをもつこと、そして、それを言葉に出して表現することをしてみてほしいのです。


相手に「言葉」を「映像」で伝えることができる人は、そうでない人よりも、明らかにボキャブラリーが多いのです。


いま目の前の夕焼けを、どうすれば、それを見ていない相手に伝えられるのか――自分の見たこと、感じたこと、思いを伝えるには、やはり、それを表現する言葉を知ること、そして、それを口に出してみることが大切です。


だから、情景描写や心理描写の多い小説を読んだほうがいいと私は思うのです。


余談ですが、男性は女性作家のエッセイや小説を、女性は男性作家のそれを、読んでみるのも面白いと思います。


この間、ある女性作家さんが「私の本って女性読者がほとんどよ」っておっしゃっていました。


わたしが「そうなの?」と聞くと、


「そうよ、だって男の人で林真理子さんのエッセイ読んでる人って知ってる?」


「ああ、周りにはいないかも……いるんだろうけど知らない」


「でしょ? 男性は極端に女性物を読まないのよね」


あなたに、すべての良きことが、なだれのごとく起きますように♪


ルンルンを買っておうちに帰ろう (角川文庫 (6272))

ルンルンを買っておうちに帰ろう (角川文庫 (6272))

無所属の時間で生きる (新潮文庫)

無所属の時間で生きる (新潮文庫)

オレたちバブル入行組 (文春文庫)

オレたちバブル入行組 (文春文庫)


今日の声に出したい言葉


「求めよ、さらば与えられん」――新約聖書


 

編集後記


昨日。大型書店で女性作家の本を買いました。


林真理子さんの『ルンルンを買っておうちに帰ろう』を買おうと思っていたのですが、単品で買うのは恥ずかしかったので城山三郎さんの『無所属の時間で生きる』と池井戸潤さんの『オレたちバブル入行組』をセットで買いました。もちろんルンルンは一番下にして。


こういうときはアマゾンで買うのがいいでね。


和田裕美の人に好かれる話し方-愛されキャラで人生が変わる!

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