第723冊目 ほめ言葉ハンドブック やる気を引き出す! 本間正人/著 祐川京子/著

ほめ言葉ハンドブック

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目次


第1章 上手にほめられないという人へ(ほめないほうがよい?
なぜ相手をほめることができないのか ほか)
第2章 効果的にほめるための基本原則(効果的なほめ方の秘訣
正しいほめ言葉の六原則 ほか)
第3章 ほめ言葉の実践スキル(相手にあわせてほめ方を変える
成績が悪い部下をほめる ほか)
第4章 覚えておきたい「ほめ言葉」1 外見・行動編(相手の言動や行動パターンをほめる
見た目や外見をほめる)
第5章 覚えておきたい「ほめ言葉」2 能力・人間関係編(知的能力の高さをほめる
優れた人間性、人間関係能力をほめる ほか)


ありがとう
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シンプルな言葉ですが、言われてもっともうれしい言葉のひとつが、この「ありがとう」でしょう。この表現の背景には、「よくやってくれたね」という、相手の功績や努力をたたえる気持ちが含まれています。


厳密に言語学的な分類をすれば、ほめ言葉に含まれていないかもしれませんが、言われたは実際に気持ちがうれしくなるので、有効なほめ言葉といったもよいのではないかと思います。


とくに、「あなたのしてくれたことが、日常茶飯事ではなく、めずらしい、めったにないほど素晴らしい」ということを言いたきには、ぜひ「ありがたい」と言ってあげましょう。


昔は、神の恵みを「ありがたや、ありがたや」と言ったものです。与えられたものに対し、こんなのめったにありませんよ! と言っているのが、元々の表現です。今ふうに言えば「ありえなくない?」でしょうが、これでは感謝の気持ちは伝わりませんね。


エレベーターの扉を押さえてもらっていた時など、「すみません」ではなく「ありがとうございます」と大きな声で言う、何かを終わらせる時も「終わりにしてください」ではなく「ありがとうございます」と言うのです。


私(祐川)は、一日五0回「ありがとう」と言うように心がけています。そうすると、「ありがとう」と言うために、周囲の人とちょっとした親切や心配りに対して今まで以上に敏感に気づけるようになりました。同時に、場の空気を明るくする効果もありますね。


あなたに、すべての良きことが、なだれのごとく起きますように♪


今日の声に出したい言葉


「衆に優れた人は、運に恵まれようと見放されようと、常に態度を変えないものである」――マキアヴェリ

 

編集後記


昨日、地方裁判所で刑事事件を傍聴しました。


初めての傍聴で緊張していたところ、時間通りに裁判官、弁護士、検察官、書記官がいらっしゃいました。


被告人はどこにいるのかと思っていたら、いつまでたっても現れません。


裁判官が弁護士に「次回は必ず来るように」と注意して、裁判官と弁護士、検察官が次回のスケジュール調整をして裁判が終わりました。


何もわからないまま礼をして、あっというまの10分間でした。


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