第717冊目 30歳までに知っておきたいお金の殖やし方・守り方

小宮一慶/著

30歳までに知っておきたい お金の殖やし方・守り方

30歳までに知っておきたい お金の殖やし方・守り方

目次


第1章 お金に振り回されない一生を送るための心構え(自分自身でお金をコントロールする
お金をコントロールするための2つのステップ ほか)
第2章 人生の必要経費「守るお金」(預金は守るお金に最適
定期預金よりも有利?個人向け国債 ほか)
第3章 「攻めるお金」で運用する(「攻めるお金」にはリスクが伴う
若いうちこそ投資のチャンス! ほか)
第4章 給与明細を理解する(天引きされているお金の正体を見極める
社会保険料を理解する ほか)


「支出=収入−貯蓄」と考える


お金を貯めるのに最も簡単で確実な方法は、積立です。給与が振り込まれる口座から天引きさせて、強制的に預金できるようにするのです。


なぜ、積立が最も簡単で確実な方法かを説明しましょう。たとえば会社であれば、一般的に利益の額は、「利益=売上高−費用」で算出します。しかしこれでは、利益が売上額に大きく左右されてしまい、経営が不安定になってしまいます。たまたま高い備品を買ったときにも利益が減ってしまい、やはり不安定です。


そこで、最近は「売上高−利益=費用」という考え方をする企業が増えてきました。どれだけの利益を出すかを最初に決めておき、残ったお金を経費として使ってよい、ということにするのです。


これは「貯まる習慣」づくりに大変参考になる考え方です。これを家計に当てはめてみるとどうでしょうか、お金を貯められない人は、「収入−支出=貯蓄」という考え方をする傾向にあります。「余ったら貯金をしよう」と思っているわけです。しかし、人間、お金があれば使ってしまうもの。「余ったら……」などという考えでは一生貯まりません。


そうではなく、あらかじめ貯蓄の額を決めておいて、余ったお金でやりくりする「収入−貯蓄=支出」というルールを定めてしまえば、収入や支出の増減にかかわらず一定のお金が貯まってしきます。


あなたに、すべての良きことが、なだれのごとく起きますように♪


今日の声に出したい言葉


「通常収入の4分の1を天引き貯金に、臨時収入は全部貯金にする」――本多静六


 

編集後記


30歳までに知っておきたい お金の殖やし方・守り方

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