第710冊目 嘘を見破る質問力 反対尋問の手法に学ぶ 荘司雅彦/著

嘘を見破る質問力

嘘を見破る質問力

目次


第1章 華麗なる芸術、反対尋問
 1 反対尋問を駆使して嘘を見破る 
 2 リンカーンが用いた危険な技法 
 3 反対尋問の技術をビジネスで活用する

第2章 人間の記憶は実にいいかげん!
 1 むやみに「嘘つき」呼ばわりすることの危険性 
 2 人間の記憶のいいかげんさ 
 3 人間は「主観的には」真実を述べる 
 4 人間は嘘をつくことが苦手 
 5 記憶違いや、思いこみへの対処法 

第3章 悪意で嘘をついている相手に対して
 1 記憶違いか嘘つきか? 
 2 身体に現れる「嘘」を見破る 
 3 相手の嘘を見破る5つの方法 

第4章 女性は男性よりはるかに嘘が上手
 1 男性の嘘、女性の嘘
 2 女性の嘘に対する対抗策 
 3 1対1での交渉には勝ち目なし

第5章 専門家に太刀打ちするためには
 1 専門領域では準備なしに議論しない 
 2 謙虚な姿勢で情報を引き出す 
 3 専門家への報酬はどうする?

第6章 法律家の論理
 1 法律家の論理学 
 2 荘司流法律論の立て方 
 3 ビジネスや社会生活への応用 
 4 嘘を論破するときも法律家的論理力は有効 

第7章 嘘の事例とその対処法
 1 理路整然たる説明 
 2 ハッタリ作戦 
 3 不利なことを言う人は正直か? 
 4 ひとつのことに「こだわる」人 
 5 余分なことには真実が多い


目の動き
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これは男性に限ってのことですが、嘘をついていると、つい質問者から目をそらせてしまうものです。


これは、目の動きから嘘がバレるのではないかをいう恐怖心によるものです。


よく「俺の目を見ろ!」という台詞がありますが、嘘をついている人の目の動きに落ち着きがないものです。もっとも、テレビドラマのようにじっと相手の目を見ているだけで嘘つきかどうかわかるものでは決してありません。


相手の話を聴きながら、相手がしゃべる内容に応じて目の動きをしっかり観察するのです。


話の内容がすべて嘘というようなことはまずありえませんので、肝心な部分やでっちあげた部分にさしかかったときに、嘘をついている男性は目を伏せたり、目をそらしたり、眼球をせわしなく動かしたりするものです。


私は、反対尋問が肝心な部分にさしかかったら、証言席に座っている証人の前まで行き、少しかがんで目の位置を合わせ、


「ここはとても重要な部分ですのでよく思い出してください。さて……」というように質問をします。


証人が男性の場合、嘘を言うとき、つい目をそらせてしまいます。


逆に、女性の場合は、嘘を言っているとき、私に目を合わせてきます。


あなたに、すべての良きことが、なだれのごとく起きますように♪


今日の声に出したい言葉


「人は、自分が望んでいることを信じたがるものだ」――ジュリアス・シーザー

 

編集後記





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